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事業を知る

宿泊事業への新しいチャレンジ。入社2年目社員が牽引する群馬県みどり市の地方創生プロジェクトとは

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  • #プロジェクトストーリー
  • #社員対談

オープンハウスは戸建住宅の販売や、ビルやマンションの販売といった事業のほかに「地方創生」事業にも力を入れて取り組んでいます。現在、群馬県みどり市において老朽化した国民宿舎を新たな滞在型宿泊施設に蘇らせるプロジェクトが進行中。入社2年目の若手ながらプロジェクトのメイン担当者を任されている事業開発部の松岡由佳さんと、その上司である横瀬廣隆さんにお話を伺いました。

記事サマリー

  • 群馬県みどり市にて取り組む「国⺠宿舎サンレイク草⽊の再生」プロジェクト
  • 事業開発部の若手社員松岡さんがメイン担当者としてプロジェクトを牽引
  • オープンハウスとしても初となる宿泊業への新しいチャレンジ案件

この記事に登場する人

  • 次長

    横瀬 寛隆

    2018年4月に中途入社。前職は設計事務所、香港系不動産デベロッパーに勤務。事業開発部の次長として、群馬県を中心とするさまざまな地域共創プロジェクトを率いる。

  • 松岡 由佳

    2022年4月に新卒入社。入社当時から事業開発部に所属、地域共創プロジェクトにおける宿泊部門を担当。みどり市のプロジェクトでは、入社2年目ながら責任者を任されている。

老朽化した国民宿舎を魅力的な宿泊施設に生まれ変わらせる

―松岡さんが中心となって進めている群馬県みどり市の地方創生プロジェクトについて概要を教えてください。

松岡:群馬県みどり市では現在「国⺠宿舎サンレイク草⽊の再生」プロジェクトを進めています。老朽化した国民宿舎を新たな滞在型宿泊施設として生まれ変わらせるべく、基本設計から施設の運営のところまでオープンハウスが携わるプロジェクトです。

もともとサンレイク草木は、みどり市が所有し民間に運営を委託していた国民宿舎なのですが、老朽化とコロナ禍の影響による利用者減などで経営困難に陥ってしまい、2023年3月末をもって閉館しました。宿舎を建て替えて改修する事業をみどり市がプロポーザル方式で公募していたのですが、それにオープンハウスが申し込んで提案を行い、受託することができたという流れです。

―入社2年目でこのような大きなプロジェクトを任されるにあたり、どのようなモチベーションで臨んでいますか?

松岡:サンレイク草木は草木湖という湖のほとりにあり、その景観の素晴らしさは唯一無二だと個人的には感じています。草木湖は草木ダムの造成によって作られた湖で、人工林も周りにはあり、人の手が入っている部分も多いんです。そういった場所でどのように土地の魅力を引き出し、伝えることができるかということにはやりがいを感じますし、チャレンジする意義も大きいなと感じています。

またホテル運営などの宿泊事業は、オープンハウスとしても初の試みになります。このプロジェクトを当社の宿泊事業の第一歩として、しっかりと収益化できるように育てていきたいという強い想いがありますね。

ホスピタリティに長けた人材を「逆輸入」するきっかけにも

―このプロジェクトを進める上で、松岡さんが心がけていることは何ですか?

松岡:利益目的だけでこのプロジェクトに取り組んでいるのではなく、自治体や地域の人たちと共に、みどり市の自然や文化的資源の魅力を発信していくこと。みなかみ町でのプロジェクトと同様なのですが、そのような「自治体や地域の人と一緒に盛り上げていく」姿勢は大切にしていますし、これはあらゆる地方創生プロジェクトに通じることだと感じています。

一方で「みどり市の魅力をどのように差別化して伝えていくか」という部分は悩ましいところでもあるので、そのあたりは協業するホテル事業のプロフェッショナルの方とも連携しながら「学べるノウハウは全部学びとってやる!」という気持ちで臨んでいます。

同時に、社内の本プロジェクトに対する期待値を高めていくことにも注力しています。宿泊業はオープンハウスとしても初のチャレンジとなる事業ですし、みどり市に観光地としてのイメージを持つ方も少ないので「正直、収益化は難しいんじゃない?」と考えている人もいると思うんです。だからこそ、私個人としては「こちらから提示した利益額をさらに上回るよう、絶対に黒字化させてやる! 」とことさら気合を入れて臨んでいるプロジェクトでもあります。

―横瀬さんから部下の松岡さんに対して期待していることはありますか?

横瀬:宿泊業に求められるような「ホスピタリティ」や「おもてなし」は、これまでオープンハウスがあまり力を入れて取り組んでこなかった部分でもあります。会社全体としても顧客満足度向上に注力しようという機運が今高まっているのですが、松岡さんにはこのプロジェクトで培ったノウハウを、我々の本業である不動産事業にもどんどん持ち込んできて欲しいですね。

多くのステークホルダーと関わる地方創生プロジェクトにおいて最も求められるスキルは、さまざまな人に気持ちよく動いてもらうための「調整力」です。通常の不動産営業に求められるスキルとはまた違ったものになってくるので、私たちのチームが手がけるプロジェクトから、ホスピタリティや調整力に長けた人材を不動産事業に逆輸入するような動きもできる気がしています。

即断即決の実行力で、地方の課題解決を最後までやり抜く

―オープンハウスのような企業が地方創生に取り組む意義はどのようなところにあると思いますか?

横瀬:多くの企業が今、CSR活動などに取り組んでいると思うのですが、表面的な活動に終始してしまったり、中途半端に終わったりする企業も多いと思うんです。なぜなら、地方創生のような社会課題解決に取り組む上で、人的リソースや資金力など企業としての「体力」が重要になってくるからです。

その点、オープンハウスは企業としての体力は申し分ないですし、何より、どのような事業においてもしっかり結果にコミットする本気度があります。メガベンチャーと称される我々のような企業が本気で取り組むからこそ、中途半端では終わらない地方創生を実現できると思いますし、我々が名乗りを上げることで、他のさまざまな企業がその地域に興味を持つきっかけにもつながっていくのではないでしょうか。

松岡:横瀬さんが言うようにメガベンチャーだからこそ、できることの「幅」はすごく大きいと思います。チャレンジを許容してくれる文化と資金力の両方を備えた企業ってなかなかないと思うので。地域が抱える課題を即断即決で解決するスピード感と実行力は、自治体さまにとっても大きなメリットとして感じていただけるのではないでしょうか。

関連サイト:オープンハウスグループ 地域共創プロジェクト

―オープンハウスの地方創生事業を担うお2人がこれからチャレンジしたいことはありますか?

横瀬:旅行で地方に行く人は多いですが、それだけではなく都心に暮らす人が地方都市に愛着を持って定期的に通ったり、拠点を構えたりするようなライフスタイルを世の中に浸透させたいですね。これはもともと私が、オープンハウスに入社してやりたかったことでもあります。

平日は都心で過ごし、週末は地方の拠点で過ごしながら、都心と地方それぞれに自分が所属するコミュニティをしっかりと持つ。そんなライフスタイルを浸透させるためには、例えば別荘をお金を持っている一部の人だけでなく、一般の人にも手が届きやすいものにしなければならない。みなかみ町で取り組んでいる「別荘ホテル」プロジェクトは、まさにそのような取り組みなのだと思います。

松岡:私は都心とは異なる「好立地」のあり方を探していきたいです。特に、その土地にしかない知られざる自然環境や四季の美しさは日本各地にまだまだ眠っていると思うので、そのような「地方にあるまだ見ぬ好立地をどう価値化するか?」ということには、率先してチャレンジしていきたいですね。

それは例えば、山かもしれないし、海かもしれないし、島かもしれない。個人的には島専門の不動産屋なんてものがあっても、おもしろいんじゃないかなと思ってます。

加えて、私たちが地方創生プロジェクトの収益化にちゃんと成功すれば、他の民間事業者ももっと能動的に地方に関わってくれるかもしれない。オープンハウスが地方創生の成功モデルを示すことで、他の事業者も自ら「参加したくなる」ような地方創生を目指していけたらと思います。

「メガベンチャー」だからこそ可能な地方創生がある

圧倒的な事業スピードと実行力、そして資金力。メガベンチャーならではの強みを活かしたオープンハウスの地方創生事業は、多くの自治体や地域のステークホルダーにとっても、さまざまなベネフィットを生み出していくはず。オープンハウスはこれからも多くの人々や事業者を巻き込みながら、私たちだからこそ実現可能な地方創生のあり方を探求していきます。

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