営業の経験があらゆる仕事の土台になっている。今後はIT技術で営業力のさらなる強化に貢献したい

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多田 莞司氏

オープンハウスグループには、営業職や建築職はもちろん、エンジニアやマーケター、デザイナーといった専門性の高いスキルを持った社員や、バックオフィスから会社をサポートする社員など、さまざまなプロフェッショナルたちが集まっています。

ITやマーケティング・広報といった部門で働く社員に、オープンハウスへ入社を決めた理由や、仕事のやりがいなどについて聞きました。

情報システム部 システム企画グループ
2018年新卒入社
係長
多田 莞司Kanji Tada

奈良県出身。東京大学経済学部を卒業後、2018年にオープンハウスグループに新卒入社。ソリューション事業部で収益不動産事業の法人営業を1年間行ったあと、同事業の事業企画を約5年担当。その後、情報システム部に異動し、チームのマネジメントに勤しむ。休日は夫婦で買い物や食事を楽しんでいる。

※役職は2024年4月時点のものになります。

あえて苦手な営業職を目指し、社会で通用する自分になりたかった

– オープンハウスグループに入社した理由について教えてください。

「顧客対面を強みとする会社である」ことが、オープンハウスグループを選んだ最も大きな理由です。

私はこれまでの人生において、座学に注力し、それなりに良い成果を出してきたつもりでした。その反面、社交性を伴う行動が苦手でしたが、大学まではほとんど支障はなかったと思います。しかし大学生活や就職活動を通じ、「人と向き合うことを覚えないと、自分は社会で役に立たないのではないか」という漠然と不安を感じたんです。そこで、業界・業種は問わずに、とにかく営業や接客に力を入れている会社を志望しました。

該当しそうな企業を何社かピックアップして選考に進むなかで、ひときわ心に刺さったのがオープンハウスグループです。社員の方々の理屈を超えた熱量と勢いがひしひしと伝わってきて、よくわからないながら「本気で楽しそう」だと感じたんです。これがまさに、淡々と座学をこなしてきた自分が置いてきてしまったものだと直感しました。

もちろん営業として自分の力を試したいという意欲がありましたが、実は多角的に事業を展開していることを選考過程で知り、座学とはいえ自分がこれまで頑張ってきたものが生かせる場もあるかもしれない、そういう意味で役に立てる機会も巡ってくるかもしれないという気持ちも入社を後押ししたと思います。

– 入社前に不安なことや入社後のギャップはありましたか。

ある程度の覚悟をして入社したので、ギャップを感じることはありませんでした。ただ、やはり自分にとって、営業はとても難しいことでした。最初に携わったのは収益不動産事業で、法人への飛び込み営業を任されましたが、初めて会う人と、何のお膳立てもなく話すというのがうまくいかず、大変だったと記憶しています。

結果的に1年で事業企画へジョブチェンジとなりましたが、「自分ではなく相手がどう思うか」、「誠意はスピードで表す」など、人と対面するうえでの営業の考え方は、どこで何をやっても通ずるものがあると感じます。営業から離れるとどんどんとその意識が薄まってしまう懸念がありますが、オープンハウスグループには周囲に手本となる人たちがたくさんいるので、その姿を見て心に刻んでいます。また、たとえ目の前の仕事がうまくいかないときでも、前向きにやり続けていれば予期せぬ機会が舞い込んでくることは、成長企業ならではのよいところですね。

業務の主軸となるシステムの保守運用業務を統括

– オープンハウスグループではどんな業務をされていますか。

自主的に動いているプロジェクトはいくつかありますが、主な役割はグループ全体が利用するワークフローシステムにおける保守運用のマネジメント業務です。社員の入社、新規取引先との契約、経費精算、発注……など、会社では毎日、さまざまな決裁を取りながら仕事を進めます。オープンハウスグループでは、こうした決裁処理の多くがこのシステム上で行われており、したがって大部分の業務がこのシステムを前提として運用されています。

当然ながらこのワークフローシステムを利用する社内のステークホルダーは多く、各部署からさまざまな要望が日々舞い込んできます。ただ、上がってきた要望をすべて鵜呑みにするとシステムが破綻してしまうので、現場の意図と必要性を把握しながら、システムで実現できることとの折り合いをつけるのが、私の役割だといえますね。さらに重要なのは、実現可能性を考慮する際に、将来の安定的な運用まで含めて考えることと、その判断について相手に理解をしてもらうこと。チームのメンバーが円滑に作業できるようにするためにも、こうした地盤固めに注力しています。また、障害時の影響範囲が非常に広いシステムでもあるので、グループの急速な規模拡大とM&Aに対応すべく、インフラ構成なども定期的に見直して、必要な改善を加える判断を行っています。

現在の情報システム部に移動する前に、当時在籍していたソリューション事業部で「AetA」という営業用のITツールの企画から導入を行いました。もともとバラバラに行われていた名刺管理、行動管理、案件管理といった営業活動に伴う記録を統合できるシステムの導入を上司から依頼され、社外システムを模索したもののマッチするものがなかったため、当時の情報システム部や委託先の開発担当者と何度も検討して内製で実現させました。ただし、懸念となったのは数千万円の開発費。恐る恐る上申してみると、上司は二つ返事で、翌週には経営層のOKを取り付けてくれました。何の肩書もなかった自分の提案にGOを出したこと、多額の資金投入をスピーディーに決断したことなど、オープンハウスグループの豪胆さに驚き、感謝したことを覚えています。こうした経験も今の部署での業務につながっていますし、与えられるものへの感謝を結果で返そうという風土にも結びついていくのだと感じています。

– 1日のスケジュールを教えてください。

– 1日のスケジュールを教えてください。

9:00
・メール、チャット、ワークフローシステム上の承認依頼をチェックし、依頼や質問、相談事項がないか確認・対応(細かいものも含め、1日3,4件程度)

・上記のうち、時間のかかるもの、メンバーに任せるものについて、タスク管理ツールで差配

10:00
作業(守りの業務)

・システム改修、不具合対応 (自分の手でコーディングすることはあまりなく、ほとんどは不具合の真因を調査したり、対応の仕様を検討したりといった作業) ・請求書承認 ・予実管理

12:00
昼食
13:00
社外打ち合わせ(月に3、4回の情報交換を行う)
14:00
定例MTG(関与するシステムごとに、作業進捗確認や改修案を検討する:週1回程度)
15:00
作業(守りの業務)

・システム改修、不具合対応 ・請求書承認 ・予実管理

17:00
・メール、チャット、ワークフローシステム上の承認依頼を再度チェックし、依頼や質問、相談事項がないか確認・対応(細かいものも含め、1日3,4件程度)

・上記のうち、時間のかかるもの、メンバーに任せるものについて、タスク管理ツールで差配

18:00
新規プロジェクト系(攻めの業務)

・現場への提案資料作成 ・プロジェクトを進めるうえで必要となる機能改修案作成、実験的始動、進め方の検討など

19:00
メンバーの作業内容確認

機能改修が問題なく動作し、現場の要求を満たしているかをテストし、本番リリースの承認を行う

20:00
帰宅

せっかくやるなら全力で。大手にも負けないIT部隊で1番を目指そう

– 今後の目標について教えてください。

不動産業界の事業会社で「IT」といえば、バックオフィスを強化するものという認識が根強いと思います。しかし私は、ITでオープンハウスグループの根幹である営業力のさらなる強化に貢献したいと思っています。AIとデータ分析に関する技術革新が進み、さまざまなリソースが使えるようになっている今、その道が拓きつつあると私は考えています。

– 就職活動中・転職活動中の方に向けてメッセージをお願いします。

せっかくやるなら、1番を目指して。せっかくやるなら、全力で。コスパだ、タイパだといわれるこの時代に、こんなに熱く、全員で目の前のことに取り組んでいる組織は、この規模感の企業では他にないと思います。馬鹿みたいに本気になりたい、馬鹿みたいに本気で仕事をする人を支えたい。そういう思いを持つ方にとって、オープンハウスグループはまたとない環境ですし、そういう方が1人でも多く仲間に加わっていただけたらとてもうれしいですね。あなたが抱いている熱い思いは全力で応援され、水を差すような人はいません。

新卒入社して早6年。気づけばオープンハウスグループの売上は4倍近くになっていて、競争相手は誰もが知るような大手財閥企業ばかり。これまでは営業力でのし上がってきたオープンハウスグループですが、これからはあらゆる面において「一流の」仕事をしないと勝てないような戦いが待っています。大手にも勝るIT部隊を一緒に作り、ともに一番を目指しましょう。