グループ全体の会計領域を堅実に担いながら、業績管理とグループシナジーの最大化に貢献する

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田村 勝彦氏

経営管理本部のトップを務める田村本部長は、数億円規模のコスト削減を実現させた会計領域のエキスパートです。2024年に経営管理本部の本部長に就任し、これまで以上にグループ全体の業績管理に貢献する田村本部長に、経営管理本部の存在意義や役割、会計業務の重要性、仕事への姿勢などについて伺いました。

経営管理本部本部長
田村 勝彦Katsuhiko Tamura

ベンチャー企業などで経理業務を経験したのち、2013年にオープンハウスに入社。会計領域のプロフェッショナルとしてグループ全体の業績管理を担い、2022年に社内表彰を受ける。2024年より現職。

※役職は2024年7月時点のものになります。

会社の成長を追いかけ続け、気がついたら10年経っていた

– はじめに、オープンハウスに入社するまでのキャリアについて教えてください。

20代の頃は目についた職種を転々としていましたが、ある飲食店に転職したときに経理を任されたことが、今日まで経理畑を歩いてきた最初のきっかけです。

そこから経理を中心とした管理部門の専門職としていくつかの会社を経て、知り合いの紹介で2013年にオープンハウスに入社しました。それまではIT系のベンチャー企業が多かったので、声をかけられたときもさほど興味があったわけではありませんでした。しかし実際に話を聞いてみて、ちょうど上場準備をしている最中で会社は急成長中、上場後もさらに高い目標を目指しているという上昇志向の強さがとても印象に残ったんです。日本のベンチャー企業は上場したらそこで成長がストップしてしまうことが多いのですが、それだけ高い目標を掲げているオープンハウスでなら、おもしろいことができそうだと感じました。

– オープンハウスに入社した決め手はなんでしたか。

「何かを成し遂げよう!」なんていう強い目標があったわけではないのですが、これまで手がけてきた経理の仕事をもっと極めたいという意欲から、上場前後というフェーズを迎える企業で経験を積むのもいいなと思ったんです。また、これほど勢いのある会社がどう成長していくのかを見てみたいという気持ちもありました。

– 入社後はどのような仕事をされてきたのでしょうか。

会計領域全般と、M&Aのプロジェクト対応、あとはグループ会社の管理業務などを担当してきました。最初は主任として入社し、1年ちょっとで課長、5年ほどで部長に昇格しました。

私がオープンハウスグループに入って今年で11年目になりますが、それまでは同じ会社で3年続いたことがありませんでした。入社した頃は単純に自分の専門性を高めたいというモチベーションで働いていましたが、だんだんと役職が上がるにつれ、会社にとって何が必要なのか、そのために何をするべきなのかという視点に移っていったんです。会社の成長とともにできることが増え、自分の仕事の幅も広がっていく。多くの挑戦の機会を与え続けてくれるので、それを追いかけていたらいつのまにか10年経っていたという感じです。

正直に言えば、辞めようと考えたこともあります。難しい仕事で壁に突き当たったり、失敗したりして、逃げてしまいたいと思うことも。でも「いつかはぶち当たる壁なんだから、今逃げたらダメだ」と踏ん張ってきました。失敗しても挽回するチャンスがあるオープンハウスグループだからこそ、そう思えるようになったんだと感じています。

– 田村本部長が入社した約10年前と比較し、変化を感じていることはありますか。

そうですね、入社当初はいわゆる体育会系の営業が目立つ会社という面が強かったのですが、この10年の間に、活躍できる人の幅が大きく広がったと感じています。今でも基本的に営業が主体であることには変わりませんが、それ以外の職種であっても同じように活躍の機会を与えられ、成果を出せばしっかり評価してもらえるなど、一緒に高い目標を目指していけるのはとてもポジティブな変化です。

また、会社の成長に伴って、給与水準もかなり上がりました。それに加え、働きやすさや福利厚生なども整備されてきましたね。多様な社員を受け入れ、誰もが輝くチャンスがある環境が整ってきたと思います。

会計領域を一手に担い、グループ経営ならではのシナジーを高める

– 田村本部長が統括する経営管理本部は、どのような役割を担っているのでしょうか。

これまでは、経営企画本部の中に経営管理部がありました。それを2024年4月に経営企画本部と経営管理本部に分け、私が経営管理本部の本部長に就任した形です。経営管理本部は経営管理部と経理部に分かれていて、オープンハウスグループの会計領域全般を担っています。

オープンハウスは2022年に持株会社体制に移行し、グループ経営を行っています。経営管理本部は、グループ内すべての業績を管理することと、新たにグループに入った会社、新規事業のために立ち上げた新会社などとの連携をスムーズにすることを主な役割としています。また、外部のステークホルダーに会計情報を提供し、外からも会社を支援してもらえるようにすることも大切な役割です。これらの業務を通じて、グループの一体感を醸成し、グループとしてのシナジーを高めていくポジションだととらえています。

– 経営管理本部のミッションを教えてください。

「会社の業績目標を達成する」ことが経営管理本部のミッションです。不動産業界で日本一の会社になるというオープンハウスグループの大きな目標のもと、前年以上の成長を目指すこと、財務の健全性を維持して、極端に言ってしまえば会社を潰さないようにすることなど、定量的な目標を日々達成するのが私達の仕事です。

– 今後、経営管理本部が目指す組織像、部署としての方向性を教えてください。

今後は経理部と経営管理部の垣根を超えてローテーションを組み、より幅広い業務を経験できる部署にしていきたいと考えています。新卒社員の割合も増やして、多様なメンバーが学び合いながら高め合っていく組織にしていきたいですね。

私は2022年に社内で表彰されたのですが、そのとき評価されたのは数億円規模のコスト削減を実現したことでした。ですがこれは、何も特別な手法を用いて劇的なことをしたわけではないんです。法律に則ってきちんと税金を納めることを前提に、国が用意している制度などを調べ尽くし、手間ひまを惜しまず対応することで優遇制度を活用できるケースがあるので、そういう当たり前のことを着実にやり切っただけです。こうした積み重ねを続けていくことが部署としての会社への貢献になりますし、経営管理本部のミッション達成に近づくことになると考えています。今後も面倒なことを厭わず、着実に会社を支えていければと思います。

その会社が「10年後どうなっているか」を見極めてほしい

– オープンハウスグループの経営管理本部の強み、ここで働くからこそ感じるやりがいについて教えてください。

オープンハウスグループには大小さまざまな企業体が集まっていますから、若いうちから多様な経験が積めるという大きな強みがあります。たとえば大企業の管理部門に入ったとしたら、たくさんあるなかの一部の業務しかできませんよね。しかしオープンハウスグループなら、グループ内の比較的規模の小さな会社で、なんでも自分でやらなければいけないような環境を経験することもできますし、一方で業界一を目指す大企業ならではの管理業務を任されることもありえます。

そして、経営陣との距離の近さが圧倒的に違います。通常、この規模の会社ではありえないと思いますが、新卒で管理部門に配属され、2年目には社長に対して月次報告をするようなこともあるんです。経営層と直にやりとりをする経験が成長を促し、より早く次のステップに進む原動力にもなると感じています。

オープンハウスグループには、その人の今の能力よりも少し上位の業務やポジションを与えられるという風土があり、本人の努力とやる気次第でどんどん成長していけるので、何でも臆さずにチャレンジしてみてほしいですね。

–経営管理本部に向いているのはどのような人だと思いますか。

成長志向が強いことは1つの判断基準です。明確にビジョンを持っていなくてもいいので、負けず嫌いだとか、自分にできないことがあるのが嫌だとか、自分が成長していくことに貪欲な人、努力できる人が向いていると思います。

また、先ほど話したように経営管理本部は経営陣と近いところで仕事をするので、それだけ厳しさや難しさもありますが、そういう業務に対して前向きに取り組める人がいいですね。資格や専門知識は持っているに越したことはありませんが、それは入社後でも間に合うことなので、それよりもこうした資質を重視しています。

– 最後に、学生や求職者に向けてメッセージをお願いします。

いくつもの会社を転々としてきた私の経験から伝えたいのは、自分がそこで働く以上、その会社の「今」だけでなく、「10年後にどうなっているか」を見てほしいということです。就職活動をしているときは目の前のことに集中してしまいがちですが、入社しようと思う会社の経営陣がどういうところを目指しているのか、どういった想いを持っているのか、きちんと話を聞いてください。基本的に、会社は経営陣が考えているスケール以上には成長しないと考えています。10年後に自分がどうなっていたいのか、この会社でそれが実現できるのか。そういった視点で見ることが大切だと思います。

オープンハウスグループは、世間的にはまだ体育会系のイメージが強く、二の足を踏む人も多いかもしれません。しかし実際はすごく多面的な会社で、さまざまなバックグラウンドを持った人が活躍できる環境です。また、経理を見ている私から言えるのは、本当はとても堅実で、慎重な会社だということ。なんとなくのイメージにとらわれず、一度話を聞いてみて、自分の物差しで考えてもらえればうれしいです。