オープンハウスグループの働き方改革を牽引し、時代と会社規模に見合ったコーポレートガバナンスを実現する

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越塚 孝之氏

2020年の入社以降、オープンハウスグループの管理部門を牽引してきた越塚執行役員。売上高1兆円を超えるさまを目の当たりにした前職での経験を活かしながら、社員の健康と安全を担保し、安心して働ける環境づくりに尽力しています。越塚執行役員が統括する管理本部のあり方や組織像、ご自身の仕事への向き合い方などについてのお話を伺いました。

執行役員/管理本部本部長
越塚 孝之Takayuki Koshizuka

1999年に流通小売業に入社。営業本部に所属し新規出店にかかわったのち、総務本部長のほか、子会社の代表取締役社長などを歴任する。2020年にオープンハウスに入社し、2021年より管理本部本部長、2023年より執行役員。

※役職は2024年7月時点のものになります。

仕事は「何をするか」ではなく「誰とやるか」が大事

はじめに、オープンハウスグループに入社する前のキャリアについて教えてください。

オープンハウスに入社する前は、大手流通小売業に勤めておりました。入社当時(1999年)はまだ全国に14店舗ほど、売上高も数百億円といった規模でしたが、これから加速していくという期待感がありましたね。最初は営業本部に所属し、全国展開に向けて営業企画を担当させていただきました。前職は独自の店舗展開をしていて、店舗ごとにそれぞれ出店計画を立てて個別に作っていくので、アルバイト募集から商品調達、販促物など、細かく戦略を立てて管理・実践しておりました。それらを業務効率化して出店スピードを上げたことが評価され、その後IT部門をスピンアウトした子会社の立ち上げに取り組んだり、既存子会社のターンアラウンドマネージャー(業績不振の事業に介入し、収益化する責任者)を任されたり、不動産関連の上場子会社の代表取締役社長を務めたりと、21年間、グループ内でさまざまな役割を経験したんです。

その頃には店舗数は国内外に約700、グループ売上高は約1兆6000億円の大企業になっていました。これだけ規模が大きくなると組織が成熟し、成長が落ち着いてきます。もともと、結果を出したらそのぶん評価されるという実力主義の風土に惹かれて入社した会社でしたが、変化していく、成長していく楽しみが薄れてきてしまったんですね。そこで、新たな刺激を求めて転職を考えていました。

オープンハウスグループのことはどのように知ったのでしょうか。

実はそのとき、IT系企業の取締役として内定が決まっていたんです。ですが転職エージェントから「最後にもう1社検討しませんか」と電話があり、そこでオープンハウスグループを勧められました。オープンハウスグループは前職でも取引がありましたし、すでにかなりの大手企業でしたから、今さら私が入る会社ではないと感じていったんは断ったのですが、「荒井社長は群馬出身で、越塚さんと出身高校が同じです」と言うんです。社長が母校の先輩ならどんな方なのか一度お会いしてみたいと思い、面接に行ってみようと決めたのがきっかけでした。

前職で関わっていたとはいえ、オープンハウスグループの社風や荒井社長の人となりなどはそれまでまったく知りませんでした。私は常々「何をするかではなく、誰とやるか」が重要だと考えており、荒井社長、鎌田副社長、若旅専務、菊池常務と面接でお会いするなかで「この人たちと一緒に仕事をしたら楽しそうだな」と感じたんです。私が面接に行った時点でのグループ売上高は約6600億円でしたが、「売上高一兆円を達成し、業界日本一を目指す」という荒井社長の目標を知り、「私がこれまで培った経験と知識が少しでも役立てば」という想いで入社を決意しました。

実際に入社してみて、オープンハウスグループについてどのように感じていますか。

荒井社長はよく「熱量や気持ちが大事」と口にします。オープンハウスグループにはその言葉が社内に浸透していて、脈々と受け継がれています。社員の士気がとにかく高く、熱量が大きい社員が多い。私が社会人として働き始めた頃の気持ちを思い起こさせ、よい意味で原点回帰させてくれた会社です。

社員が健康・安全に働くことが、これからの成長と利益につながる

越塚執行役員が本部長を務める管理本部はどのような役割を担っているのでしょうか。

管理本部は人事部、総務部、法務部、リスク管理部から成り、グループ全体のガバナンスとコンプライアンスを徹底・波及させていく役割を担っています。

オープンハウスグループは創業から27年の間に急成長してきたこともあり、組織体制はまだまだ盤石とはいえません。社員の平均年齢は約30歳と比較的若い。社員1人ひとりのレベルアップは当然ながら、オープンハウスグループ全体が法令や企業規則、企業倫理を遵守すること、そしてそのための管理体制を強固にしていくことが私に課せられたミッションです。

入社から4年、越塚執行役員が中心となってさまざまな改革を成し遂げてきたと伺っています。入社以降、どのようなことに取り組んでこられたのですか。

重要課題として取り組んできたのは「働き方改革」、「女性の活躍推進」、「ガバナンス・コンプライアンス体制の構築」です。

昔なら「働けるだけ働いて成果を出す」という考え方で成長していく会社も少なくはなかったかもしれませんが、社会情勢や時代の変化を考えれば、適正な働き方の推進は必要不可欠です。私が入社してまず取り組んだのは、それまであいまいになっていた出社・退社打刻の徹底です。これを皮切りに、休憩時間の適正化やみなし残業時間の削減、年間休日数の増加など、会社規模に見合った働き方へと是正していく旗振り役を担ってきました。ただし、こうした働き方改革を喜ぶ社員ばかりではありません。特にオープンハウスグループは「もっと働きたい」と考える若手社員が多いため、労働時間が減ることへの反発もあります。とはいえ、社員の健康や安全を第一にするというのは荒井社長の考えでもありますし、社員が長く働き続けられることが結果的に成長や利益を生むことにもつながります。ですから、社内外のバランスを考えながら、引き続き取り組んでいくべき課題だととらえています。

また、女性が活躍しやすい仕組みづくりも急務です。実力主義の考え方が浸透しているオープンハウスグループではすでに多くの優秀な女性が結果を残していますが、さらに5年後にはグループ全体の女性社員の割合は5〜6割まで増えると予想しています。業界日本一をめざすために、女性の活躍は欠かせません。男性はもちろんのこと、女性が健康に、柔軟に働ける体制構築を今後も進めていきます。

そして管理本部のミッションでもあるコンプライアンス体制の構築。これは、オープンハウスグループの強みでもある高い営業力をサポートするものでもあります。荒井社長が築いてきた仕組みを継承し、ブラッシュアップしながら、安心して働ける体制がグループ全体に行き渡るようにこれからも尽力していきたいですね。

管理本部が今後目指していく組織像とはどんなものでしょうか。

グループ経営を担い、売上高1兆円を超えたオープンハウスグループの規模を考えれば、管理本部はまだまだ組織として整っているとはいえません。メンバーを増やし、子会社にまで管理が行き届くような体制構築が求められています。

現在、管理本部内の人事部、総務部、法務部、リスク管理部は私が責任者として掌管している部分が多いのですが、今後は各部門の部長職を強化し、権限を移譲したいと考えています。各部門が自立して独自に機能する体制を作っていく先に、オープンハウスグループの業界日本一をしっかりサポートできる管理本部の未来像があると思っています。

自分の夢を実現できる「よい会社」を見つけてほしい

オープンハウスグループの管理本部ならではの強みや、ここで働くからこそ感じるやりがいについて教えてください。

オープンハウスグループには、やる気がある人を広く受け入れて結果に報いるという風土があります。この精神は営業部でも、コーポレート部門でも、その他の部門でも同じです。営業を中心とした会社では、どうしても営業部の功績ばかりを取り上げられがちですが、オープンハウスグループはどの部門でも成果を上げれば評価されますし、表彰されることもあります。新卒・中途を問わず、さまざまなキャリアの人が活躍できる会社だと思います。


また、早い段階で活躍のチャンスが与えられることも特徴の1つです。通常、新卒社員が管理部門などに配属されると、まずは周辺業務をこなしながら徐々に学んでいくような状態が多いと思いますが、オープンハウスグループの場合は入社してすぐに主要な業務を任せられます。もちろん人一倍の頑張りが要求されますが、周囲には経験値の高いメンバーがいるので、自分で考え、周囲に聞き、知識を吸収して成長するスピードは他社の比ではありません。なかでもコーポレート部門は経営層に近いところで仕事ができる部署ですから、早く戦力になりたい、すぐに成果を出したいという意欲のある人にはとても働きがいがある環境ではないでしょうか。

では、管理本部にはどのような人が向いていると思いますか。

やる気があることは前提として、上からの指示待ちではなく、自ら考えて能動的に動ける人ですね。受け身の姿勢ではなく、前向きで積極的なマインドを持っている人が現場で活躍しています。


また、全体を見渡せる視野の広さも重要です。管理本部の仕事は、他部署や子会社のことまで観察し、理解しないとできない部分が多い。たとえば営業部門のコンプライアンス体制の構築を進めるにあたっても、営業がどのように働いているのか、何が課題で、どうすれば改善できるのかを想像しなければなりません。自分の目の前の仕事や業績だけに集中するのではなく、グループ全体に意識を向けられる柔軟性がある人が向いているんじゃないかなと思います。

最後に、学生や求職者に向けてメッセージをお願いします。

みなさんにとっての「よい会社」とはどんな会社でしょうか。両親や親戚、友人などが喜ぶ会社がよい会社だと思いますか? 私はそうではないと考えています。自分が目指す夢や目標を明確にしたとき、それを本当に実現できる環境や風土が整っている会社こそが、その人にとっての「よい会社」なのです。


私は、若い方に『ワクワク・ドキドキする夢』を持ってもらいたいと思っています。そしてそれを実現できる会社を見つけてほしい。オープンハウスグループは、ベンチャー企業のマインドと規模の強みを備えており、さまざまなことが実現できる風土が醸成されている会社です。自己実現に向け、ぜひ自分にとってのよい会社を見つけ、挑戦してみてください。