AI導入による業務自動化を目指して、現場目線で利益アップに携われる仕事

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中川 剛志氏

オープンハウスグループには、様々な専門領域を担うグループが存在しています。各グループごとにどのような業務を行なっているのか、代表者に話を聞いてみました。

マーケティング本部 デジタル戦略部 AI企画グループ
2021年中途入社
課長
中川 剛志Tsuyoshi Nakagawa

福井大学工学部卒。2017年、福井県内のインターネット関連会社に業界・職種未経験で入社、ECサイト運営、部門のマネジメントを経験。2021年、オープンハウスグループへ転職、Web開発グループにてサイト運営に携わる。2023年、同グループ課長に就任。2024年6月より、新設のAI企画グループ責任者に。生成AIを活用したデジタルマーケティングの業務改善を推進している。趣味は料理、映画鑑賞、ウォーキング。

※役職は2024年4月時点のものになります。

業務自動化のために、AIの活用方法を模索する

–AI企画グループのミッションを教えてください。

私たちは、オープンハウスグループのデジタルマーケティングをサポートするため、AIの活用を推進しています。

最近は、人間のような思考ができる「汎用型AI」が次々登場し、人間が担っていた業務がAIで自動化できる可能性が広がっています。テキストや画像などを自動で作ってくれる「生成AI」などはその代表例ですね。デジタルマーケティング領域では、属人化しがちな業務が多いので、ここをいかに自動化していけるかがAI企画グループの課題となっています。

また、社内の業務自動化が進むほど、AIに関するスキルや知識を提供する「AIリスキリング」の機会も必要になってきます。だからこそ、社員に対するヒアリングやアイデア出しを行うことも、日々の欠かせない仕事の1つです。

– 具体的な業務内容を教えてください。

先ほどお話ししたことと重なりますが、まずは生成AIを活用し、これまで人にしかできなかった「汎用性」を求める作業の自動化を目指します。ただし、生成AIにこだわるわけではなく、課題を正しく捉えたうえで、場合によってはRPA(Robotic Process Automation)と呼ばれる事務作業を自動化してくれるロボット技術なども積極的に導入していきます。今後、どのような職種や領域においても、自動化の支援を求める声は増えてくるはずです。

また、AIリスキリングにも注力していきます。ChatGPTやGemini、Perplexityといったチャット形式の生成AIツールの活用シーンを定義・共有して、オープンハウスグループ全社の利用促進につなげていこうと思っています。

「AI専門」の精鋭部隊で、業務に直結する改善提案ができる

– 身につけられるスキルについて教えてください。

AI活用、リスキリングに携わっていれば、ChatGPTなどの各生成AIツールの活用方法は、自然と実務レベルで理解できるようになるはずです。また、利用シーンをイメージすることで、おのずと広告領域やマーケティングの知識も十分に身につけられるでしょう。

さらに、私はオープンハウスグループが展開する各サービスの理解も深まっていくと考えています。なぜなら、AIを導入してもらいたい部署が、どんな仕事を進め、どんなスキル感で、どうやってサービスを運用しているかを把握することが、私たちの仕事を進めるうえで必要不可欠だからです。この仕事を続けていれば、いずれは他社の事例にまで見識が深まり、多数のアイデアを生み出すことも可能です。

– AI企画グループで働くメリットを教えてください。

「AI専門で動く部署」があること自体、少なくとも日本企業のなかでは珍しいほうではないでしょうか。日々、技術も情報もアップデートされ続けているAIに対し「専門チームを設置する」という姿勢でいてくれるところは、オープンハウスグループの強みですね。AIツールのほか、新しいSaaS系サービスもリリースされるこの業界で知識を得て、それを実務に還元していける。こういった機会を得られることそのものが、大きなメリットだと思います。

さらに、私たちのアイデア次第ではありますが、お客さまが商品やサービスを購入するまでのすべてのフェーズで業務改善支援をすることだってできるかもしれません。幅広い知識を身につけて多くの人々の支えになれる仕事なら、きっと達成感を得られることでしょう。

ただし、単純な業務改善提案だけで終わってしまうと、生み出した成果が「時間短縮だけ」になりかねません。同時に、会社の売り上げ増につながる仕組みづくりも必要ですが、これを推進していくのも私たちのミッションです。こういった、経営にインパクトを与えることのできる業務を任せてもらえる会社はなかなかないと思います。

自動化が、本当に役立つかどうか。アンテナを張って考え続けてほしい

– 今後のAI企画グループの目標について教えてください。

まずは、デジタルマーケティング領域の自動化を推進していきたいです。人頼みになりがちなこの領域で、自動化によって人員を増やすことなく今の2倍、3倍の成果を出せる仕組みを構築することが求められています。現在、日本社会全体で人員不足が深刻化し、社員一人一人の成長や自己実現が難しくなったり、管理職の担い手が減少したりしていますが、そういった問題の多くは、AIによる自動化で対応できると考えています。

ただし、自動化による恩恵は他社にいても受けることができます。その状況において、オープンハウスグループが一人勝ちする仕組みをつくることが目標です。とはいえ、すべての業務が自動化されるべき、と思っているわけではありません。AIの活用方法を考えることは「本当に人が担うべき仕事」を見つけ出す作業、と言えるのかもしれませんね。

– 最後に、どのような人がAI企画グループに向いていると思いますか。

最新の情報を貪欲に収集できる人が向いているのではないでしょうか。AIの領域は日々アップデートが行われ、最新のツールがリリースされていますから。インプットが1週間遅れるだけで情報が古くなってしまうといわれるこの業界において、アンテナの高さと感度は大きな武器になることでしょう。

また、社内の業務に興味関心を持っていてほしいとも思います。AIの最新情報を知っていたとしても、社内の各領域や業務プロセスを理解していないと、AIの導入イメージが持てませんし、アイデアだって湧いてきません。新しいものだけでなく、地に足を付けられるかどうか。そこもまた、AI企画グループに求められる視点の1つだと思います。