新人賞2位から3年目でMVM獲得へ。
逃げない選択が切り開いた
成長の軌跡

収益不動産は、不動産業界では通常10年、20年のキャリアを積んだベテランが扱う領域。そこで入社1年目から成果を出し続けてきた北村菜々さんは、2023年新人賞全国2位、2025年第2クォーターでプレイヤートップ(MVP)受賞。2025年4月マネージャー昇進後は、わずか半年の第4クォーターで全国マネージャートップ(MVM)を獲得しました。実は、もともと営業職を志望していなかったという北村さん。結果を出し続ける背景には、日々「逃げない選択」を重ねる覚悟と、夜の徹底した反省と朝の前向きな期待感というルーティン、そして組織への強い責任感がありました。
(2025年10月に取材)
記事サマリー
- 3年目で仕入れを担当、億超えの収益不動産を扱う圧倒的キャリア
- 2年目に51億円のチーム予算を個人で達成、プレイヤートップを獲得
- 営業中は考え事をしない、夜に徹底反省・朝に期待感を持つルーティンが成果を生む
この記事に登場する人

北村 菜々
ソリューション事業部。2023年新卒入社。入社1年目から収益不動産を担当し、同年新人賞全国2位を受賞。2025年3月にはMVPを受賞。2025年4月に主任としてマネージャーに昇進し、わずか半年でMVM受賞、係長へ昇格。現在は3名のチームのリーダーとして、仕入をメインに担当している。
目次
入社3年目で仕入れを担当。組織貢献が最大のやりがい
―ソリューション事業部での北村さんの業務内容を教えてください。
ソリューション事業部は、ビルや賃貸マンションといった収益不動産を一棟丸ごと仕入れ、専門部署と連携してリノベーションを施し、投資や税対策を求めるお客さまに販売するまでを一気通貫で行う事業部です。扱う物件は億を超える金額が大半で、通常は1年目が担当することはまずなく、他社では経験豊富なベテランが担当する領域です。
私が所属する首都圏営業第1部は約17〜18名の大所帯で、6つのチームがあり、私はそのうちの2チームでリーダーを務めています。チームは私を含めて3名体制で、入社1年目のメンバーが2名所属しています。ソリューション事業部には「若手は販売、ベテランは仕入」という文化がありますが、私は3年目という立場ながら、現在は仕入れをメインに担当しています。
収益不動産の仕入れは金額が大きいため、取引先との関係性が非常に重要です。他社の不動産営業マンが長年かけて信頼関係を築いてこられた中で、それでも「北村さんに」と声をかけていただけるようでなければオープンハウスグループの仕入れの仕事は成立しません。
―日々の業務で何にやりがいを感じていますか。
組織に貢献していることを数字で実感できた時です。困難を乗り越えてきたからこそ生まれた成果を、チームや事業部の売り上げとして目に見える形で残せる。その瞬間に、やりがいを感じます。
自分が今までできなかったことが少しずつでもできるようになっていく成長の実感も、モチベーションにつながっています。また、メンバーが成長していく姿を見るのも、マネージャーとしてのやりがいです。
特に、1年目の新人にとって、最初につく上司の影響は非常に大きいと思います。私自身も1年目にその影響を強く受けましたし、だからこそ良い影響を与えられる上司でありたいと考えています。
私は入社以降、ずっと現在の塚本部長代理の下で働いてきました。尊敬する上司であり、私にとって一番のロールモデルと言える存在です。意見をよく聞いてくれる兄のような存在でありながら、言うべきことははっきり言ってくれる。方向がずれそうな時は、少しずつ軌道修正してくれる。部下の個性を尊重しつつ、きめ細かにマネジメントしてくださる、そんな上司です。
▶︎塚本さんの記事はこちら

「人と環境」に惹かれて飛び込んだ決断。51億円の予算達成とマネージャーへ
―オープンハウスグループに入社を決めた理由を教えてください。
ひと言で言うと、「人と環境」です。もともと不動産業界を志望していなかったこともありますし、そもそも営業職は絶対に避けたいと思っていました。実は、人と深く関わることにストレスを感じるタイプで、自分からアプローチするのが非常に苦手だったんです。
就職活動を進める中で、一つの考えにたどり着きました。自分が今やりたいことよりも、やりたくない仕事でも前向きに取り組める環境。辛いことがあっても一緒に楽しめる仲間。何よりも、自分が一番モチベーション高く、この会社に貢献したいと思える会社。それらの観点が重要だということです。そう考えた時、人と環境の面でオープンハウスグループは非常に魅力的だと感じました。当時進んでいた他社の選考も、オープンハウスグループへ誠実に向き合いたく三次選考前にすべて電話してお断りしました。もし落ちていたら、またいちから就活をしなくてはならなかったのですが、それほどまでに強く惹かれるものがありました。
―入社前後でギャップはあったのでしょうか?
良い意味でのギャップが多くありました。入社前は体育会系で厳しい環境を想像していましたが、実際には理不尽な指導は一切なく、論理的に違うところは違うと指摘し、良いところは良いとしっかり褒めてくれる環境でした。決められた時間の中でいかに効率よく仕事をして成果を残すか、そこを追求している会社だと感じました。
また、採用の段階で、学生1人ひとりの中身を見て採用している会社だなと感じました。他社は学歴や資格といった表面的な部分で評価されていると感じる場面が多かったのですが、オープンハウスグループは、これまでどういうことが楽しかったか、どういう時にやる気が出るのか、「私という人間がどんな人なのか」を本気で知ろうとしてくれていると当時感じたのがとても印象的でした。
―入社初年度に新人賞2位を獲得されましたが、どのように業務に取り組んでいましたか?
新人賞レースの当初は最下位に近い成績でしたが、半年かけてやっと伸びて、1位か2位で走れるようになり、最後の3カ月は最終日まで1位を保っていました。しかし最終日に2位の人に1件契約が入って惜しくも抜かれるという、本当に最後までデッドヒートでしたね。
レースの最終日は3月31日。通常であれば夜遅くに新規契約が生まれることはほとんどありませんが、バックオフィスの方々が最後までサポート体制を整えてくださり、「契約書はいつでも作れる準備をしているからね」と温かい言葉をかけてくださいました。さらに、最後の最後まで電話営業を一緒にしてくれる上司もいました。結果が出るか分からない最終日の状況でも、私以上に私の成果を願って動いてくれる人がいる。その熱量と、人の温かさを、新人の時に肌で感じました。
今、メンバーを持つ立場になって感じるのは、1年目に本当の悔しさを知ることができ良かったということです。それと同時に、今のチームメンバーには絶対に1位を取ってほしいと心から思っています。悔しさを知っているからこそ、絶対に勝たせてあげたいです。
―2年目にプレイヤートップを受賞されましたが、その時はどのように取り組んでいましたか?
塚本部長代理からは「次はチームリーダーになるんでしょ。チームリーダーでトップを目指すのであれば、チームの予算を1人で作るぐらいでなければ、チームトップなんて目指せないよ」と、常に一段上の視座で仕事をするよう言われていました。いちプレイヤーで、しかも2年目の若手である私に、これほどまでに大きい期待をかけてくれるんだと非常に驚いたと同時に、この会社に飛び込んで良かったなと思いました。期待が責任感に変わり、さらに私を強くするからです。当時のチーム予算は51億円だったのですが、3カ月でしっかり51億をやりきり、MVPを獲得できました。塚本部長代理のあの言葉があったからこそ、「やってやろう」と気合いが入り、高い視座で仕事に取り組めたのだと実感しています。
―マネージャーになって働き方はどう変わりましたか?
責任感がプレイヤーの時とは異なる形で生まれました。プレイヤーの時はチームの予算のために少しでも自分が貢献できればという意識でしたが、今は自分のチーム予算と自分の持ち場は絶対に守り抜くという意識です。
チームメンバーも若いため、メンバーが数字を作れない時は、私自身がその数字の全てを背負わなければなりません。チームリーダーとして一つの組織を任せてもらっている以上、この3人の組織だけは最低限守る必要があります。ここが負ければ敵に攻め込まれる。そのぐらいのプレッシャーと責任感を日々感じながら仕事をしています。
同時に、メンバーが期待感を持てるよう、常に明るく前向きな発信を心がけています。先日、チームの1年目のメンバーが「こんな低い金額では無理ですよね」と持ってきた買付がありました。通常なら1,000万円を買い上がったところで依然として赤字という金額でしたが、「せっかくもらった買付なんだから交渉して絶対決めよう」と言ってすぐに電話したところ、その交渉で5,000万円金額を上げての買い上げに成功しました。
それ以降、そのメンバーは低い金額でも積極的に買付を取ってくるようになり、契約件数は現在1位になっています。期待感を持って仕事をすることの大切さを、私自身もあらためて実感しました。

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営業中は全集中。夜の反省・朝の期待感が成果を生む
―結果を出し続けられている理由は何だと思いますか?
常に自分に対してストイックであることを意識しているからだと思います。逃げられる選択肢と逃げられない選択肢のどちらかを選ばなければならない時には、必ず自分にとって苦痛に感じる方の選択肢を取るようにしています。
苦痛がないところに成功はない。この苦痛は成功前の試練だと考えて、日々がむしゃらに取り組んでいたら、ようやく継続的に成果が残り始めました。常に足は止めず、けれども深く考える。それを3年間ずっと続けています。
私が日々行っている工夫は、営業中は基本的に今日の成果につながらない考え事をしないということです。しかし、営業時間外には、「あの時、あれは言わなければ良かった」「ここを回ったのは失敗だった」「もっとこうしてみよう」といった反省を、おそらく誰よりもしていると思います。帰宅してから寝るまで、1人で反省会を行っています。
朝は前日の反省を終えた上で、くよくよ考えず、とにかく前向きに期待感を持って出社することを大切にしています。「今日はうまくやれそうな気がする」と思えるように、前日のうちに勝つための準備をしておきます。これは、幼少期から長く続けていた空手の経験も影響しているかもしれません。朝は明るい気持ちで道場に向かわなければ、厳しい稽古を乗り切ることができませんでした。「今日は絶対できる。」この姿勢は、今の営業でもとても大切にしています。
―困難な場面に直面した時、どのように乗り越えてきましたか?
ひとつ挙げるとすれば、入社2年目の10月のタイミングでしょうか。私は本来、人見知りのため、日々新しい人と営業を通して出会うというストレスがいろいろと積み重なり、もう人に会いたくないなという気持ちになったことがあります。しかし、逃げずにそれを乗り越えたからこそ、次のクォーターでトップを取れたのだと感じています。
普段、上司に営業のことで弱音を吐くといったことは絶対しなかったのですが、当時の直属の上司に、「最近、人に会うことに疲れを感じるんですよね」と率直に相談したところ、「無理に会わなくていいんじゃない? 営業のやり方はいろいろあるよ」と、シンプルながら的確な助言をいただきました。そこから営業方法を変えていったんです。それまでは、ほぼ新規接触をメインでとにかく母数を追う営業をしていましたが、これまでに接点のある既知の担当者に対して重点的にアプローチするという営業方法に変えました。
上司の助言を聞いて、失敗したらまたやり方を考えて変えればいいと、無闇に営業するというやり方をやめて、自分で戦略を立てて回るようにしました。それが今につながって良い結果になっているので、あの時、自分の中だけで解決しようとせず、信頼できる上司の意見を仰いだ判断は間違っていなかったと感じています。選考の段階から中身を見てくれる会社だからこそ、私の少しの変化にも気づいてくれて、気持ちをすぐに理解してくれたのだと思います。本当にたくさんの場面で、日々救われています。

営業部長を目指し、女性活躍の象徴になりたい
―今後の目標を教えてください。
営業部長になりたいと思っています。3年目で係長という役職をもらっていますが、役職に見合わない知識量や、営業以外の部分で不足しているものが、まだまだたくさんあると痛感しています。そこを日々意識して仕事に向き合って、いろんな人から学んで、役職に見合った実力をつけていきたいです。
オープンハウスグループとしても、営業領域で活躍する女性をもっと増やしていきたいと考えているはずです。会社がさまざまな環境や制度を整えてくれている分、私は会社が求める人材、活躍する女性の若手営業マンの筆頭となっていきたいです。
―若手社員として感じる、オープンハウスグループの魅力を教えてください。
「やる気のある人を広く受け入れ、結果に報いる」という企業理念が、本当にその言葉通りに体現されている会社だと思います。社員のやりたいことやなりたい姿に対して、会社は全力で応援してくれます。会社に属している人たちも、熱い思いを持っていて、人情深く、信頼できる方々ばかりです。自分次第で、なりたい姿になれる環境が整っている会社だと思います。
外で辛いことがあっても、社内に戻ってくるとみんなが同じ方向を向いて仕事をしているので、私ももっと頑張らなくちゃという気持ちになります。就職活動の時に、他社で「アットホームな会社です」という言葉を何度も聞きましたが、当時はピンときませんでした。しかしオープンハウスグループに入社して、本当に温かい人たちばかりの会社だと実感しています。時には厳しいご指導もありますが、間違ったことは言っていません。自分のこと以上に部下の案件に向き合ってくれる上司がいて、チームのためにと日々頑張ってくれるメンバーがいます。また、社員のやる気を全力でサポートしてくれるバックオフィスの方々をはじめ、みんなが仕事に対して前向きな姿勢を持っています。ここまでの会社規模で、企業の目標や理念が隅々まで伝播している会社はなかなかないと思います。そんな環境だからこそ、自分も頑張ろうと思えるのです。
―これから入社を希望する人へ、メッセージをお願いします。
私のように、営業でやっていけるのか不安をもっている人でも、続ければ必ずどこかのタイミングで花開くのだということを伝えたいです。弱さもあるけれど、日々壁にぶち当たりながらも前向きにやり続けることで、結果を出すことができました。
私をよく知る母は当初、私が営業職を選んだことを心配していました。しかし今では「そんなに生き生きと営業の仕事をするとは思ってなかった。私たちもオープンハウスグループの社風、めっちゃ好きやで」と、社員の家族に配布された1兆円記念本を見て珍しく連絡が来ました。家族の応援も、私にとって大きな支えになっています。
世の中には「女性の活躍に壁がある」というイメージがあるかもしれません。でもオープンハウスグループでは、こんなに女性が活躍できるのだということを、これから会社の中心を担っていく若い人たちやこれから入ってくる学生に、少しでも希望を持たせられる存在になれたらいいなと思っています。

「逃げない選択」を重ね、組織に貢献し続ける営業リーダー
就職活動では、もともと営業職を志望していなかった北村さん。しかし、オープンハウスグループの「人と環境」に惹かれ、勇気を持って飛び込んだ決断が、今の活躍につながっています。その成果を支えるのは、日々の「逃げない選択」と、営業外の時間に徹底的に考え抜く姿勢、そして組織への強い責任感でした。「苦痛こそが成功の種」と語る北村さんの姿勢は、組織全体に希望と期待感を与え続けています。







