入社10周年を機に、同期の絆がより強固に。ともに戦う「同志」としての強い思い

オープンハウスグループにおける「同期」とは、どのような存在なのでしょうか。今回は、2010年に入社した3名の社員に集まってもらい、これまでの歩みを振り返りながら、同期との関係性や、成長を支えた要因、そしてこれからの展望について語っていただきました。前後編に分けてお届けする記事の前編では、異なる分野で活躍しながらお互いに刺激を与え、着実にキャリアを築いてきた彼らの歩みをお伝えします。
(2025年5月に取材)
記事サマリー
- 内定後に同期と熱く語り合ったことは今でも励みになっている
- 他部署で活躍している同期を見ることで、自らの志を再確認して頑張れる
- 10周年勤続表彰をきっかけに再結集。困ったときはまず相談する関係性に
この記事に登場する人
東迎 訓史
2010年、新卒でオープンハウスに入社。マンション開発事業部で3年間営業を経験した後、2013年に人材開発部へ異動し、新卒採用に携わる。2017年にマンション開発事業部に戻り、現在は部長代理として、マンション用地の仕入れを行うチームのマネジメントを行っている。
小山内 悠子
2010年、新卒でオープンハウスに入社。開発事業部で戸建用地の仕入営業に配属され、1年目に最優秀新人賞を受賞。3年目に女性の働きやすい制度作りのため、有志を集めてダイバーシティ推進委員会を発足。27歳でマネージャーとして売上トップを獲り、30歳で次長に昇格。出産、育児休業を経て、営業復帰後、現在は女性活躍推進リーダーとして舵をとる。
皆見 美花
2010年、新卒でオープンハウスに入社。開発事業部で戸建用地の仕入営業に配属後、1年目の冬に営業本部CS部へ移動。以降、15年以上、バックオフィス業務に携わる。現在は課長として契約管理部に所属し、全国の戸建販売契約の管理業務に従事。部署の人材採用や研修設計も担っている。2024年10月、 間接部門賞準MVP契約管理部受賞。
目次
「新卒9期」3人に聞く、それぞれの入社ストーリー
―はじめに、みなさんの所属部署と普段の業務内容を教えてください。
東迎:自社分譲マンションである「INNOVACIA(イノベイシア)」、「INNOVAS(イノバス)」の用地の仕入れをするチームのマネジメントを行っています。チームは私を含めて6名。それぞれがバイヤーとして売主や仲介業者を訪問し、候補となる土地を探しています。
小山内:開発事業部で戸建用地の仕入営業と、人事部で女性活躍推進リーダーという2つの業務を兼任しています。仕入れ業務では、将来の住宅開発に向けた用地を探し、条件交渉を担当。人事では、女性社員が長期的に働きやすく、力を発揮できる職場環境づくりを推進しています。
皆見:契約管理部に所属し、全国の戸建販売契約の管理を行っています。契約管理部では、全国の契約書類作成と、首都圏のお客さまを対象に契約後の対応を行っています。私は全国の契約状況を把握しながら、契約締結をサポートしています。また、重要事項説明を間接部門で対応する施策において、研修設計や人材採用といった役割も担っています。
―当時の就職活動の状況や入社の動機、オープンハウスに惹かれたポイントについて教えてください。
小山内:就職活動では、大手企業をメインに見ていました。大学で教職課程を履修し、教育関連の大手企業から内定もいただいていたので、当初はそちらに進もうと考えていたんです。そんなときにたまたま時間が空いて参加した説明会で、専務のお話を聞く機会がありました。そのときの衝撃がとても大きくて。社会人として、こんな風に格好よく働ける人になりたい、と強く惹かれたことが、オープンハウスに応募するきっかけになりました。
皆見:当時のオープンハウスは、社員300人程度のベンチャー企業だったよね。大手から転換するときは葛藤もあったんじゃない?
小山内:正直、かなり悩んだよ。気持ちはオープンハウスに傾いていたものの、母には反対されましたし、ベンチャーで本当にやっていけるのかという不安もあって……。でも、何度も面談を重ねるなかで、すでに内定者が20人ほどいると聞いて、「いつまでも迷っていても仕方がない」と覚悟を決めました。確か、8回ほど面談をしていただいたと思います。
東迎:僕も最初は大手志望で、オープンハウスのセミナーには、正直、面接の合間の時間つぶしで参加したんです。応募するつもりはまったくなく、質疑応答では場を乱すような質問までしてしまいました。ところが登壇していた専務にピシャリと返されて、思いっきり赤っ恥をかきました。「絶対にこの人から内定を取って、蹴ってやる」と、ある種のリベンジのつもりで応募したことが始まりでした。
小山内:リベンジ(笑)。なのに、最終的に「入社したい」と思った決め手は?
東迎:僕も面談を8回受けて、そこで言われたことすべてが、自分の中でしっくりきたからかな。最後は完全に力負けしたというか、すっかり心酔してしまって、自分から「入社させてください」とお願いしましたね。
小山内:皆見さんは、説明会に4回参加したことが、同期の間でも伝説のように語られているよね。そこまでオープンハウスに惹かれた理由は何だったの?
皆見:1回目のセミナーに参加したとき、対応してくれた先輩社員の方々がとにかく元気で明るくて、何より仕事を楽しんでいることが伝わってきたんだよね。その姿を見て、「この人たちと一緒に働きたい」と思ったことがきっかけでした。一方で、「印象だけで決めていいのかな?」という迷いもあって、納得するまで何度もセミナーに足を運びました。人事の方々からも名前を覚えられていて、「もう説明会には来なくても大丈夫」と(笑)。そのまま選考に進み、入社が決まりました。

同期の活躍が、自らの次の一歩を照らしてくれる
―内定後、最初に同期のメンバーと出会ったタイミングはいつでしたか?
東迎:皆見さんと初めて会ったのは、内定者向けの懇親食事会でした。小山内さんとは、内定者合宿のワークショップで同じチームになり、そこで初めて言葉を交わしました。合宿や宅建模試など、内定者同士が顔を合わせる機会が少なくとも3カ月に一度はありましたね。そうした機会を通じて、入社前から同期同士のつながりを築けるよう、会社がフォローしてくれていたのだと思います。
小山内: 2泊3日の内定者合宿では、知り合ったばかりとは思えないくらい、みんなで夢や本音を語り合ったよね。
皆見:あの合宿で、同期としての連帯感がぐっと強まった気がします。
小山内:入社後、皆見さんと私は同じ部署に配属されました。
皆見:でも私たち、学歴も宅建模試の成績もかなり差があって、性格も真逆なんですよ。
東迎:お互いにないものを持っていたからこそ、意識し合う部分があったんじゃない?
小山内:そう思う。当時、開発事業部の女性は私たち2人だけだったので、よく比べられていましたね。会議でも、皆見さんの成績がよいと「やっぱり学歴よりも人間性の強さだね」と言われたし、逆に私の成績がよいと「真面目に生きてきた人は強いね」と言われたりして、意図的に競争心を煽られていたような気がします。
皆見:周囲から「この二人はライバルだ」みたいに持ち上げられていたよね。でも最終的には、やっぱり小山内さんのように真面目に頑張ってきた人が強いんだと思います。私は1年目で心が折れてしまって、営業からバックオフィスに異動しましたが、小山内さんは今も営業の第一線で活躍しています。
東迎:営業が偉いっていうわけじゃないけど、新卒のときは「いかに営業の一線で活躍するか」を意識していたところがあったかもね。でも、それぞれの能力に応じて輝ける場所を提示してくれるのはありがたいことだよね。
皆見:本当にそう。自分では、営業ができなければ辞めるしかないような気持ちだったのですが、異動を提案してもらえて、長く働き続けることができてよかったと思います。
小山内:私は、皆見さんが異動することを知らなかったんです。お正月明けに出社したら、皆見さんのデスクがなくなっていて……。寂しさと動揺がないまぜになって、専務に泣きついた記憶があります。ライバルでもあり、一番の同志でもあった皆見さんが他部署に行ってしまったのはつらかったですね。
皆見:それは申し訳ない(笑)。でも異動後も、小山内さんが活躍しているのを見て「私も頑張ろう」と気持ちを新たに取り組めていました。
―オープンハウスグループで歩んでいくなかで、同期とはどんな存在なのでしょうか。
東迎:僕たち9期は、他の期に比べて、宅建の合格率や内定者期間中の契約実績が優秀で、一時期は「銀河系世代」なんて呼ばれていたんです。だからこそ、「この9期で落ちこぼれるわけにはいかない」という思いが、仕事を続けていくうえでの大きな原動力になっていました。
小山内:内定者合宿で、「将来はそれぞれの部署で9期が活躍して、会社を牽引するような存在になれたらいいね」なんて話をしたことを、今でも覚えています。
皆見:実際に、執行役員になった同期がいたり、ウェルス・マネジメント事業部の立ち上げに携わった同期がいたり。会社が成長していく中で、それぞれのフィールドで活躍している同期の姿を目にすると、自分も今いる場所でしっかり成果を出そうと、励まされるような気持ちになりました。

▼営業職へのエントリーはこちらから
「10周年勤続表彰」をきっかけに、さらに強まった同期との絆
―入社以降、同期全員で集まるような機会はあるのでしょうか。
皆見:入社から10年ほどの間は、同じ部署の同期以外とは、あまり交流の機会がありませんでした。表彰式などで名前を聞いたり、ステージに上がっている姿を久しぶりに見かけて「頑張っているな!」と思ったりする程度でしたね。
東迎:オープンハウスには「10周年勤続表彰」という制度があって、10年間勤務すると、会社から表彰されて、名前入りのボールペンをもらえるんです。社員からも、「採用していただきありがとうございました」と社長や専務にお礼を伝えるという慣習があって。そのお礼の仕方を話し合う“作戦会議”のために、同期全員で初めて集まりました。
小山内:新入社員の頃は、それぞれどこか尖っていたけれど、経験を重ねて少しずつ丸くなってきたタイミングでもあったよね。その集まりがすごく楽しくて、「同期でこんなに盛り上がれるんだ」と感動したことを覚えています。その会をきっかけに、皆見さんが定期的に声をかけてくれるようになったんです。
東迎:9期が今、こんなに団結しているのも、皆見さんが先導してくれるおかげだと思います。最近も、勤続15周年のお祝いとして、皆見さんがアクリルスタンドを作って、みんなに配ってくれました。
皆見:完全に自己満足なんですけどね。それを渡すことを口実に、表彰式で同期を集めて、みんなで写真を撮りました。
小山内:今、私のスマホの待ち受けは、そのときに撮った写真です。10周年をきっかけに、同期との距離が縮まって、連絡をとりやすくなったように感じます。昇格の知らせを聞いたら「おめでとう」とメッセージを送ったり、ちょっと元気がなさそうという話を聞いたら「最近どう?」と声をかけたり。そういう気軽なやりとりが自然にできる関係になりました。
―後進を育成する立場になった今、同期の存在は、仕事においてどのようなメリットや強みになっていますか。
東迎:たとえば、マンションをご検討中のお客さまにお話を伺って、「この方には戸建の方が合いそうだけど、他の人の意見はどうかな」と感じたときは、戸建に詳しい皆見さんに相談してみますね。また、女性の部下のキャリア形成について悩んだときは、小山内さんにアドバイスを求めることもあります。仕事のなかで重要な判断をするときや、節目に立ったとき、上司に話す前に自分の意見を整理しておきたいなと思ったら、真っ先に相談してみるのは各部署にいる同期ですね。
小山内:私も同じです。女性社員から相談を受けたときに、「その部署特有の事情があるのかも」と感じたら、そこにいる同期に声をかけて話を聞いています。
皆見:同期って、やっぱりフラットに話せるんですよね。しかも、今はそれぞれが決裁や判断に関わる立場になっているから、相談すると明確な答えが返ってくる。入社した頃には見えなかった景色が、今は確かに見えていると感じます。

同期と共に切磋琢磨し、グループの未来を担う人材に
互いに支え合い、業務の幅を広げ、各自のポジションで結果を出し続けてきた同期たち。座談会でのやりとりから、お互いの活躍が原動力になり、絆をより強固なものにしてきたことがうかがえました。オープンハウスグループでは、成長を実感できる環境のなかで、仲間と共に切磋琢磨し、未来を切り拓きたいと考える仲間をお待ちしています。