「革新」をテーマにしたオープンハウスグループの新マンションブランド立ち上げの裏側に迫る

オープンハウスグループが新たに立ち上げた2つのマンションブランド「INNOVACIA(イノベイシア)」と「INNOVAS(イノバス)」。両ブランドとも「革新」をテーマに掲げており、不動産業界日本一を目指すオープンハウスグループ躍進のカギを握る新ブランドとして、社内外からの注目を集めています。
マンション開発事業部で新ブランド立ち上げの責任者を務める山本さんと、営業職として販売責任者を務める増田さんの両名に、新ブランドの世界観や立ち上げの背景、今後の展望などについてお聞きしました。
(2025年4月に取材)
記事サマリー
- オープンハウスグループが2つの新マンションブランドを設立
- 両ブランドに共通するキーワードが「革新」
- 不動産業界日本一にふさわしいマンションブランドを目指す
この記事に登場する人
山本 修平
大学院終了後、建築設計事務所で意匠設計職を経験し、2022年にオープンハウスへ入社。マンション開発事業部に配属後、入社後約1ヶ月でマネージャー、半年で課長に昇格。現在はマンションの推進業務に携わりつつ、新マンションブランドの責任者を務める。
増田 隆司
2017年に新卒でオープンハウスへ入社。入社当初からマンション開発事業部に所属。プレイヤーとしてのMVP受賞をはじめ、マネージャーとしての受賞歴も多数。現在はエグゼクティブコンサルティンググループのグループ長として、高価格帯の物件を担当。
目次
新しいマンションブランドを立ち上げた理由とは?
―まずはお2人のこれまでのご経歴についてお伺いできればと思います。
山本:私は大学院で建築を学んだ後、新卒で建築設計事務所に入社して、設計職として9年間ほど働いていました。マンションやテナントビル、オフィスビルなどさまざまな建物の設計に携わりましたが、他の職種も経験したいと考えて、2022年11月にオープンハウスグループに転職しました。入社してから現在に至るまでマンション開発事業部に所属しており、今回の新ブランド立ち上げには初期段階から関わっています。
増田:私は2017年に新卒でオープンハウスグループに入社しました。山本さんと同じく、入社当時からマンション開発事業部に所属しており、主に営業分野を担当してきました。現在はエグゼクティブコンサルティンググループのグループ長として、主に高価格帯のマンション販売に携わっています。今回の新ブランド立ち上げにジョインしたのは2025年の4月からなので、まだ日は浅めですね。
―新しく立ち上げた2つのマンションブランド「INNOVACIA(イノベイシア)」と「INNOVAS(イノバス)」について、ブランド立ち上げの経緯について教えてください。
山本:オープンハウスグループではもともと「オープンレジデンシア」というマンションブランドをメインで取り扱っていました。それとはまた異なる位置付けの高価格帯マンションブランドを立ち上げ、会社としてしっかり売り出していこうというのが、今回の新ブランド立ち上げの背景にあります。
増田:オープンハウスグループは不動産業界日本一を目指しています。マンション開発事業においても、高価格帯のマーケットを取りにいかなければ、他社との競争に勝つことが難しくなってくる。今後、高価格帯のエリアやマーケットに腰を据えて参入し、そこで勝ち抜いていくためには、新しいブランドを世の中にしっかりと打ち出していくことが必要不可欠だと考えました。

マンション開発に「革新」をもたらす2つの新ブランド
―「INNOVACIA(イノベイシア)」と「INNOVAS(イノバス)」、それぞれどのようなブランドなのか、それぞれの特長や違いについて教えてください。
増田:「INNOVACIA(イノベイシア)」は「ラグジュアリーに、革新を。」をテーマに掲げており、これまでの常識にとらわれないようなマンションを提供しようという、オープンハウスグループ最高峰のマンションブランドという位置付けです。
一方、「INNOVAS(イノバス)」は「マンションの常識に、革新を。」をテーマに、よりスマートで効率的な発想を取り入れながら、お客さまにとって本当に価値のある住まいを提供しようというマンションブランド。ライフスタイルに合わせたオーダーシステムが特長で、それぞれのお客さまにとっての理想の暮らしを実現します。
山本:簡単に説明するなら、「INNOVACIA(イノベイシア)」はラグジュアリーにより重きを置いていて、「INNOVAS(イノバス)」はお客さまのライフスタイルにより重きを置いていると言えるでしょう。両ブランドとも、これから世の中を駆け上がっていく、もしくは駆け上がろうという人たちに刺さるようなマンションを作りたいということで、イノベーションという言葉からブランド名を取っています。
―「イノベーション(革新)」という言葉がキーワードになっているということですが、そこに込めた想いについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
増田:もともと私たちが提供していたオープンレジデンシアにおいても、革新性というのは重視していたポイントでした。例えば一般的なマンションは、エントランスなどの共用エリアを広めに設けるのが普通ですが、オープンハウスグループのマンションは共用エリアを極限まで削っている。その分、住居スペースを多く取れるので、他社が30戸のところ、同面積で当社は35戸確保するといった工夫で、好立地でありながら価格にも割安感を持たせることができていました。これは当社の革新性を象徴するようなポイントだったと思います。
ただ、オープンハウスグループのマンションに「立地や値段はいいんだけど、他はちょっと……」というようなイメージをお持ちのお客さまも多かったように思います。そうしたイメージを払拭するためには、弊社のイノベーティブな部分をさらに推し進めながら、マンションとしてのクオリティにも、とことんこだわったものを作る必要がある。そのための新ブランド、というような意味合いもあります。
山本:今回の新ブランド立ち上げにあたり、ブランドのビジョンブックも制作したのですが、他社のブランドブックではあまり見たことのないようなものを作ろうと、その意匠にもこだわりました。例えば、一般的なマンションのブランドブックは、緑や植栽にフォーカスした柔らかいデザインのものが多いのですが、今回はそうした要素をあえて排除して、ブロックを積み重ねたような硬質で無機質なデザインを採用しました。
ビジョンブックの制作にあたり、事業部内のメンバーに事前アンケートを募り、面白いアイデアを提案してくれた人たちを集めてディスカッションも行いました。そこで出てきたアイデアを、今後のマンション開発の中で実現していきたい「13のVision Idea」として、まとめたりもしています。

マーケットインの目線で、唯一無二のブランドを作る
―今回の新ブランド立ち上げの中で、特に重要視したポイントはなんですか?
山本:ビジョンブックの中でも触れているのですが、マンションの「あたりまえ」を変えるべく、オープンハウスグループが大切にしている姿勢として「柔軟性」「スピード」「マーケットイン」「リセールバリュー」の4つの姿勢があります。その中でも「マーケットイン」の要素は、今回のプロジェクトでも特に重要視してきた気がします。
増田:新しいブランドということで「尖っている」というのももちろん大切なのですが、やはり営業目線で考えると「お客さまがどう思っているのか? どんなニーズがあるのか?」ということは徹底して考えなければならない。
だからこそ、マンションのエリア選びや、販売価格を設定する上でも、営業担当者が現場で日々感じているお客さまのリアルな感覚をできるだけ反映させようと尽力しています。こちらが売りたいものを一方的に押し付けるのではなく、お客さまが求めているものをとことん掘り下げて考える。それがオープンハウスグループの強さの秘訣でもあり、今回の新ブランドにおいてもブレずに貫いているところですね。
―今後、お2人は「INNOVACIA(イノベイシア)」と「INNOVAS(イノバス)」をどのようなブランドとして育てていきたいですか?
山本:個人的には「INNOVACIA(イノベイシア)」「INNOVAS(イノバス)」というブランド名が、世の中の多くの人に知られてほしいなと考えています。マンションの名前を聞いただけで「ああ、あのいいマンションね」と思ってもらえるような、それくらいのブランドイメージを作れたらうれしいですね。
増田:新しいブランドを立ち上げたからには「これまでのブランドとは違うんだ」という意義を感じてもらわなければなりません。今回のブランドが持つ世界観は他社にはない独自性があると自負しているので、まずはそうした魅力をお客さまに感じていただき、現場で吸い上げたお客さまの意見も反映しながら、よりブランドの世界観を深めていけたらと考えています。名前だけで売れてしまう、それくらいのブランドイメージを、私たちの営業活動を通じて醸成していけたらいいな、と。

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日本一にふさわしいマンションブランドへと育てていく
―新しいマンションブランドを立ち上げるやりがいや醍醐味をどんなところに感じましたか?
増田:自分たちの手で新しいブランドを作り上げていくこと。それ自体が非常に貴重な経験ですし、大きなやりがいですね。 新しいブランドを1から作るということは、正解がないものを作るということでもある。そのためには、手探りの中でもプロジェクトを進める推進力と発想力、そこにお客さま目線をどのように盛り込むかなど、いろいろなものが求められますし、いろいろなことを考えなければいけません。
オープンハウスグループのすごいところは、そんな重要なプロジェクトでも、現場の私たちに最大限に主導権を委ねてくれること。もちろん、委ねられるが故の責任も大きいのですが、自分の考えをいろいろと試すことのできる裁量や楽しさは他社ではなかなか味わえないものだと思います。
山本:私自身も新規ブランドの立ち上げ経験は今までなかったのですが、プロジェクトの責任者的立場を任せてもらい、貴重な経験と学びを得ました。新しい挑戦をガンガンさせてもらえる環境は十分に整っているので、そのような環境の中で、好奇心を持ってポジティブに楽しめる人は、この会社で大きな成長を得られると思います。

―最後に、お2人がオープンハウスグループで今後挑戦したいことや、目指している目標など教えてください。
増田:マンション開発事業部は2030年までに売上2,000億円を達成することを目標に掲げています。そして、その先には「マンションといえばオープンハウス」と世間にみなされる存在になるという、大きな目標もある。その実現に自分が中心となって関わり、「成し遂げた」と胸を張れるような成果を出したいと思っています。そのためにも「INNOVACIA(イノベイシア)」と「INNOVAS(イノバス)」の成功は欠かせないので、会社と私自身の目標を実現するために、2つのブランドをしっかり育てていきたいです。
山本:オープンハウスグループが不動産業界日本一を目指すなら、当然マンションデベロッパーとしても日本一でなければならないと思います。そして、マンションのクオリティにおいても日本一を目指したい。「本当に日本一のマンションなのか」と人から問われた時に、あらゆる角度から胸を張って日本一だと言えるような商品を作るために「INNOVACIA(イノベイシア)」と「INNOVAS(イノバス)」、2つのブランドの商品性を高めることに全力で取り組んでいきます。

攻めの姿勢を体現する新マンションブランド
「革新」をキーワードに、オープンハウスの攻めの姿勢を体現する新しいマンションブランド「INNOVACIA(イノベイシア)」「INNOVAS(イノバス)」。マンション開発事業部が掲げる売上2,000億円という目標はもちろん、オープンハウスグループが不動産業界日本一を目指す上で、大きなカギを握るブランドとなっていきそうです。新ブランドの今後の動向はもちろん、ブランドの成長と普及を担う山本さんと増田さんの活躍にも要注目です。