入社18年目で成し遂げた
自己改革。
トップの本気が、挑戦し成長できる
環境を生む

オープンハウスのソリューション事業部で、収益不動産の買取再販事業を展開する首都圏営業3部。そのグループ長を務める渡邊祥平さんは、2007年の新卒入社以来18年にわたり、同社で多様なキャリアを積み重ねてきました。2025年には年間MVGを獲得し、高い成果を上げる一方で、「自己評価を低く保つことが成長の鍵」という独自の哲学を持っています。プレイングマネージャーとして自ら数字を追いながら、メンバーの自立を促す渡邊さんに、仕事への向き合い方、マネジメントの考え方、そして長く働き続ける理由についてお聞きしました。
(2025年10月に取材)
記事サマリー
- 2025年に自己変革を経て表彰でMVG獲得
- 家族をワンチームと捉え、他責をやめた先に見えた成長の本質
- メンバーの自立支援と自身の介在価値のバランスを模索するマネジメント
この記事に登場する人

渡邊 祥平
ソリューション事業部 首都圏営業3部 グループ長。2007年に新卒入社。開発事業部で11年間、戸建用地仕入れのBtoB営業に従事した後、2018年に営業本部へ異動。川崎、笹塚でセンター長を務め、BtoCの戸建販売・仲介を経験。2019年にソリューション事業部へ異動し、2025年の第4クォーターと通期でMVGを獲得。
目次
自らの背中で示す、首都圏営業3部のリーダーシップ
─ソリューション事業部の業務内容と、渡邊さんが率いる首都圏営業3部について教えてください。
ソリューション事業部では、主に収益不動産の買取再販事業を行っています。
私がグループ長として率いている首都圏営業3部は、私を含めて10名で構成されており、平均年齢は30代前半です。この首都圏に5つある営業部の一つで、各部に明確なエリア分けはなく、部間で数字を競い合いながら切磋琢磨する体制になっています。
─渡邊さんが仕事をする上で、特にやりがいを感じるのはどのような点でしょうか。
やりがいを感じるのは、高い目標を掲げて、それが達成できた時に自分の成長を感じられる瞬間です。また、契約においては、自分の「介在価値」、つまり自分が関わることで契約の成果や質がより良くなることを重視しています。単に契約が成立するだけではなく、自分が加わることでお客さまやチームにどれだけ価値を生み出せるかが大切だと考えています。
─「介在価値」とは、具体的にどういうことでしょうか。
例えば、大規模案件だからといって「額が大きい=難しい」ということではありません。重要なのは基本を徹底することです。私は、メンバーの経験不足を補うためにアドバイスや伴走を行い、契約の質を高めることに力を注いでいます。
また、プレイングマネージャーとして、まず自分が成果を出すことを前提にしています。その上でメンバーを支え、チーム全体の成果を底上げすることを意識しています。単に指示するだけの管理ではなく、自ら成果を出し、背中で示すことが大切だと考えています。

「自信満々からの挫折」と、家族をワンチームと捉えた転機
─これまでのキャリアの変遷を教えてください。
開発事業部に11年間所属し、プレイヤーからマネージャー、チーム長、グループ長まで経験しました。2018年1月に営業本部へ異動し、センター長を1年務めた後、2019年1月にソリューション事業部へ異動。準備期間を経て翌年に営業部長へ就任し、現在まで5年間同職を務め、現在に至ります。
─キャリアの中で、特に大きな学びとなった経験はありますか?
若手のころは厳格な上司の下でハードな環境でしたが、それによって「当たり前の基準」が高まったと感じています。現在はコンプライアンスを遵守し、働き方も時代に合わせて進化していますが、その当時の経験が今の自分の土台になっています。
2018年に営業本部へ異動した際には、「自信満々からの挫折」を経験しました。それまで11年間、BtoBの開発事業部で実績を積んできた自信があったのですが、BtoCの営業本部では全くうまくいかず、大きな壁にぶつかりました。この経験が、のちに自己認識を更新する大きな契機になりました。
また、営業本部への異動のタイミングは、自身の結婚や子どもの誕生と重なっていて、公私共に環境が大きく変化し、ものすごく大変な時期でした。その中で、うまくいかない理由を家族や時間のせいにしてしまい、その後の約7年間、他責的な考え方に陥っていたと思います。
営業本部への異動直後に、専務から「家族はワンチームで一体なんだ」というお言葉をいただいたのですが、当時は未熟で理解できていませんでした。しかし、今では家族の支えがあって仕事ができているという実感があります。まさに家族は一体だと、本当に理解できたのは最近のことです。
─何かきっかけがあったのでしょうか。
最も大きな転換点となったのが、2025年2月の出来事です。現在の社長で当時の事業部長だった上司に泣き言を言ってしまいました。そして、そんな泣き言を言う自分を心底格好悪いと思えたことで、自分の中で大きな変化がありました。また、同年3月に第2子が誕生したことで、家族と共にという覚悟もより一層強くなりました。
これらのことがきっかけで、もともと自己評価が高く我が強かった私が、自己評価が低い目的思考の人間に変わったと思います。自己評価が高いと実力以上のものが自分にあると勘違いしてしまいます。そして、実際の実力よりも自分を高く見積もると、「何でこんなに自分は認められないんだ」とネガティブになることの方が多くなります。そう考えると、自分を低く見積もっておいた方が、マインドが安定するんです。加えて、家族が増えたことで、周りの模範とならなければいけないという覚悟がさらに強化されました。仕事も家庭も一緒で、背中で示すことが自分にできることだと考えたんです。

▼営業職へのエントリーはこちらから
自己変革がもたらしたMVG獲得と、模索するマネジメントの理想形
─転機となったご経験を経て、マネジメントにも変化があったのでしょうか。
他責をやめ、自分がまず動き、背中で示す。そして結果についても、「自分が導いた」ではなく「多くの人に支えられ、たまたまうまくいった」と捉えることで、慢心せずに次へ向かう姿勢を保てるようになりました。この気づきは、現在ではメンバーへの共有や発信にもつながっています。
メンバーは上司をよく見ていると感じます。部下の人数が増えるほど、緊張感を持ち、自分の言動や言葉遣いにより注意を払うようになりました。そして、感情的な言葉遣いを改め、誰からも信頼される態度を心がけています。以前の私は自己評価が高くて我が強いタイプでしたが、一歩引いて客観的に考えると、「そんな上司は嫌だな」と自分でも思いますね。今の私の方が、付き合いやすい上司になっているのではないかと思います。
─2025年には大きな成果を上げられました。
2025年9月期の第4クォーターと2025年通期でMVGを受賞しました。
この成果が得られたのは、先ほどお話しした2025年2月の出来事がきっかけだったと思います。心を入れ替えてからは、グループメンバーの達成率も着実に上がっていきました。グループ長として自分が導いた、というような格好良い話ではありません。むしろ、多くの方に助けられて、結果的にうまくいったというのが正直なところです。この受賞は、「やるべきことをやる」ということを続けてきた結果の一つとして捉えています。今後も、安定した予算達成と、メンバーの自立を促すことを大前提に取り組んでいきたいと考えています。
─今後のマネジメントにおいて、重点的に取り組みたいことはありますか。
今後のテーマとしているのは、仕事におけるメンバーの自立支援です。
依存や支配といった悪い関係性を避け、上司が不在でも成果が出せる自走できる人材を輩出することが理想です。一方で、これは前述した「介在価値」を重視する私の考え方と、ある意味で相反する部分もあります。介在価値を高めようとするあまり、自分が関与しすぎてしまうと、メンバーが私に依存してしまうリスクがあります。だからこそ、中長期的に自走できる人材を育成するための設計が必要だと考えています。現状、私は「つい自分でやり過ぎる」傾向があるため、このバランスを模索しているところです。
─ご自身の成長ビジョンを教えてください。
個人としては、改善すべき課題が山積みで、逆に言えば伸び代しかないと感じています。そのため、まずは目の前のことを当たり前にやり続けることが大切です。その積み重ねの先に、より多くの人数を任せてもらえるようになれば、自然と次の景色が見えてくると思っています。
オープンハウスグループでは、できる人ほど上にいます。自分より成功している人は間違いなく能力が高いので、自分の現状に腐らず、そこを客観視できることが大切です。そうした環境で素直に学び続けることが、長く成長し続ける秘訣だと考えています。

トップの本気度と成長環境が18年間働き続けられる理由
─渡邊さんがオープンハウスグループで18年間働き続けられている理由を教えてください。
高い志と向上心があることが前提で、「自己評価を低く持つ」ことです。できない自分を認めた上で、それが嫌なら、できる人から学ぶしかありません。オープンハウスグループには尊敬できる先輩はもちろん、尊敬できる後輩もたくさんいます。辞めたら学ぶ機会を失ってしまいますし、それはもったいないことです。まだまだ成長したい私にとって、こんなに恵まれた環境は他にはないと思っています。
─オープンハウスグループの好きなところを教えてください。
一番は、トップが本気であることです。その姿勢があるからこそ、常に成長できる環境が整っています。常識にとらわれないところも魅力です。印象的だったのは、コロナ禍での対応です。多くの企業が休業を決める中で、オープンハウスも世の中の流れに合わせて1週間だけ休業しましたが、いち早く営業を再開しました。お客さまに迷惑をかけない範囲で「求めてくださる方に応える」という目標を貫き、自らリスクを取って判断し行動したんです。
もちろん、自社だけが営業を再開すれば、批判を受けるリスクもあります。それでも、「求めるお客さまのために最善を尽くす」という目的思考の判断を下し、結果的に成功につながりました。こうした難しい局面でも自らジャッジできる会社であることは、本当に素晴らしいと思います。
もう1つは、過去にとらわれず、常に今と未来に目を向けているところです。この会社では、過去の実績よりも、今、成果を出している人にスポットライトが当たります。逆に、過去にダメだったとしても、成果を出せばその時点で正当に評価される。いつ何度でも、やり直しができる文化があるのです。
─最後に、入社を希望する方へメッセージをお願いします。
長く活躍できる方に共通しているのは、誠実さ、やる気、成長意欲です。加えて、素直さは成長を加速させる大切な要素だと思います。
本気で成長を望み、本気で仕事に向き合う覚悟のある方にとって、オープンハウスグループはその力を存分に発揮できる環境が整っています。やると決めたら、たとえうまくいかない時があっても簡単に諦めず、1年、2年、できれば3年は続けてみてください。「辞めずに続けて良かった」と思える日が、必ずやってくるはずです。

自己変革を経て、持続的成長を実現するリーダー
新卒入社して18年目を迎えるころに大きな転換点を経験し、2025年に事業部内MVGを獲得した渡邊さん。彼が語る「自己評価を低く保つ」という哲学からは、オープンハウスグループで長く活躍し続けるための本質が伺えました。高い目標への執着と謙虚さを両立させ、家族をワンチームと捉える発想転換、そしてメンバーの自立を促しながら自らも背中で示す。その姿勢こそが、持続的な成長を可能にするマネジメントの鍵でした。







