社員一丸となって
「女性が活躍できる会社」へ。育休職場復帰率5年連続100%の舞台裏を語る

オープンハウスグループでは数年前から「女性活躍推進」を掲げ、やる気のある女性がライフステージによらず活躍できる環境の整備を進めています。今回は、母親であり、オープンハウスグループでバリバリ働く社員でもある「ママ社員」3人に集まってもらい、家庭と仕事のどちらも諦めず、人生を充実させる考え方のほか、制度面・待遇面で助かっている点、まだまだ足りていない点についてざっくばらんに語っていただきました。
(2025年6月に取材)
記事サマリー
- 出産休暇・育児休暇を経て職場復帰、マネージャーとしてキャリアを築く
- 周囲や家族の協力を得て、持ちつ持たれつで家庭と仕事を両立
- 働き方をデザインすることで、キャリアもプライベートも欲張れる
この記事に登場する人
会見 春香
2012年に新卒入社。営業本部、情報システム部で経験を積んだあと、2018年から産休・育休を取得。時短勤務で復職後、2020年から再度産休・育休を取得して第二子を出産。2022年の復職時より総務部に所属し、現在は課長として車両管理グループ、プロジェクト推進グループ、受付グループのマネージャーを務めるほか、人事部で女性活躍推進ワーキンググループの運営にも携わっている。
村川 奈津希
2003年に新卒入社して営業本部に配属後、1年半で退職。転職・地元就職を経て2010年に再入社後、人材開発部に所属。2012年から産休・育休を取得。2014年に復帰し、2022年にキャリア採用グループのマネージャーに。現在は課長として人材開発部・社長室・コミュニケーションデザイン本部を兼務している。
竹内 真穂
内装の設計施工会社での勤務を経て2017年に中途入社し、マンション開発事業部 建築部 オーダーシステム課(現・オーダーシステムグループ)に配属。2018年に主任昇格し、翌年に産休・育休を取得。2020年に復職し、2022年にマネージャーに昇格。2025年には課長代理となり、マネジメント業務に注力している。
目次
「また戻ってきたい」と思える、人生の選択肢が広がる会社
―はじめに、みなさんの普段の業務内容を教えてください。
会見:総務部で、車両管理グループ、プロジェクト推進グループ、受付グループのマネージャーを務めています。たとえば車両グループなら、リース車両の管理や駐車場の契約、万が一事故が起きた場合の対応などを担います。こうした各グループの運営や部下の育成、各グループが主導となって進行するプロジェクトの推進・管理がメインです。
また、人事部を兼務して女性活躍推進グループにも所属しており、主に企画の立案・推進を担当しています。
村川:人材開発部のキャリア採用グループで、中途採用計画の企画立案、予算管理といった業務を行っています。また、兼務で社長室 秘書グループのサポート業務、コミュニケーションデザイン本部にて採用関連のメディア発信にも参画しています。
竹内:私はマンション開発事業部内のオーダーシステムグループに所属しています。イノバス・イノベイシアというオープンハウスの新築分譲マンションをご購入いただいたお客さまに向け、間取りの変更やカラーや仕上げといった内装のご要望を伺い、変更をさせていただくオーダーシステムと呼ばれるサービスを提供している部署です。ここで物件管理や契約書の確認、メンバー教育などのマネジメント業務を行っています。
―みなさんがオープンハウスグループに入社したきっかけや決め手はなんだったのでしょうか。
会見:私立大学の文系で、「絶対にこれがやりたい」という希望が特に見つからない状態で就職活動に臨みました。なんとなく大手企業を見ていましたがなかなかピンと来ず、たまたま参加したオープンハウスの会社説明会で初めて「この会社、おもしろそうだな」と思ったんです。社員の方が生き生きとしていて、仕事に対して前向きに頑張っている姿勢に「私も仕事を前向きにとらえ、楽しめる社会人になりたい」と感じて入社を決めました。
年功序列でなかなか役職がつかない会社よりも、若手のうちから評価される社風のほうが、人生の選択肢が広がると思いました。また、将来的に結婚や出産を考えていたので、それまでにバリバリ頑張れて、役職や年収を上げておける会社がいいなという気持ちもありました。
村川:私も会見さんと同じく新卒で入社し、営業本部に配属されましたが、1年半で挫折して退職してしまいました。就職活動のときは営業をやりたいという気持ちがあって、どうせやるならベンチャーでチャレンジしたい、きつくても成長できて稼げるほうがいいと思ってオープンハウスに入社したんです。辞めはしましたが、それでもオープンハウスは楽しかったし、同業他社に行ってもその楽しさは得られないと思ったので、ガラッと業種を変えて旅行会社に転職しました。その後、地元で就職をし、結婚を機に東京に戻ってきたタイミングで、「やっぱりもう一度、オープンハウスで働きたい」と同期に連絡をとったんです。
他社をいくつか経験してみて、オープンハウスよりもストレスはないけれど、一方で物足りなさも感じていました。今度は人材開発部で採用業務をやってみないかと誘われ、微力ながら「自分がまた会社に貢献できるなら」という思いで再度入社しました。

会見:退職後に戻ってこられる、戻ってきたいと思える会社って珍しいかもしれませんね。
村川:そうですね。やっぱり社長の人柄に惹かれていたし、変化していくオープンハウスグループにまた関わりたいという思いが強かったですね。
竹内:私は中途採用なのですが、前職の内装施工会社は規模が小さく、1人あたりの業務が多い割になかなか評価されにくい環境でした。オープンハウスグループに転職した理由は、もっと大きい会社で自分の実力を試したいと思ったことと、結果に報いる組織という風土に惹かれたことですね。
入社当初はプレイヤーとしてお客さまとの打ち合わせや担当物件の進捗管理などを担当しました。新築分譲マンションならではの仕様・ルールに慣れるまでには少し時間がかかりましたが、前職の経験も生かしながら多くのことにチャレンジさせてもらえて、転職してよかったなと思いました。
―オープンハウスグループの「ここがいい!」というポイントはありますか。
竹内:転職した当初から、意思決定のスピードには驚いています。「こういうことがやりたい」「こうしたらもっとよくなるんじゃないか」という現場の意見に対し、すぐに「やってみなよ」と前向きに導入を考えてくれるのはすごくいいですね。
会見:確かにそう思います。今ある制度も、現場の社員が主導して作ってきたものが多いんです。トップの意向をきちんと下に伝えるのと同時に、現場の目線を大事にしてくれます。一般企業で「もっとこうしたい」という発案がどんどん通ることはなかなかないように思います。
村川:一言で表すと「面倒臭さがない」会社だと思っています。中途採用に関わっているといろいろな求職者と話す機会がありますが、多くの人が実は仕事内容よりも組織やチームへの不満を感じているんですよね。そういう話を聞くと、オープンハウスグループにはそういう面倒臭さがないなと気づきます。経営陣を含め、社員のほとんどが同じ方向を向いて働けるのは恵まれた環境だといえます。

社員のライフステージに関わらず、正当に評価する風土
―みなさんが産休・育休を取得された前後の状況や経緯を教えてください。
会見:入社から3年間は営業本部に所属し、結婚を機に情報システム部に異動しました。営業は基本的に火・水休みですが、夫が土日休みで、しかも単身赴任で遠方にいたので、働き方を変えたいと上司に相談したんです。
情報システム部で2018年に係長に昇格したあと、その年に産休・育休を取得して長男を出産しました。いったん時短勤務で復職し、2020年にもう一度産休・育休を取得して次男を出産しました。復職後は総務部に配属され、今に至ります。
竹内:きちんと昇格してから出産をしたいという希望は叶ったんですね。
会見:叶いました。時短で働きながら育児をするのってやっぱり大変なんですが、復職後を含め、昇格のスピードは思ったより早かったかもしれません。社員がどんなライフステージにいるのかに関わらず、成果を出した分だけ評価をしようという風土を感じます。

村川:私は2010年に再入社して、2012年の終わりに産休に入りました。2014年に復帰したときは契約社員での復職でしたが、その後正社員に登用され、2022年に係長、2023年に課長に昇格しています。
私が育休から復帰した前後に、ちょうどダイバーシティ推進委員会が立ち上がり、女性の働き方に関して整備が進みました。出産を経て同待遇で復職できたり、フレキシブルな勤務体系が選べたりするのはありがたいですね。
竹内:私が入社したときは、まだ結婚や出産という具体的なイメージが湧いていなくて。ただ、結婚も出産もしたい気持ちはあったので、その前にある程度のポジションを築いておきたいという感覚でした。
2018年に主任に昇格して同年に結婚・妊娠し、産休に入りました。実は所属している建築部では、私と同期入社の社員が初めての女性社員だったんです。産休・育休の取得実績がなかったので、上司と一緒に制度を確認しながら手続きを進めました。2020年の復帰後は、2022年にマネージャーに昇進、2025年に課長代理を任されることになりました。
―復職にあたって苦労したこと、周囲とのギャップを感じたことなどがあればお聞かせください。
会見:育休中って子どもとしか話さない時間が多いので、世間から取り残されてしまったような不安感があります。だから復職直後は、どうコミュニケーションをとればよいかわからない時期がありましたが、しっかり仕事を振ってもらえるので次第に慣れました。あとはどうしても子どもの事情で突発的な休みをとることが増えるので、復帰当初は「重要な仕事には関わらないほうがいいかな」という遠慮も感じていました。
村川:周囲に対する申し訳なさはすごくありましたね。子どもを保育園に送って、やっと会社に着いたと思ったらお迎え要請の電話が鳴るっていうのは「子育てあるある」だと思うんですが、打刻したばかりだけど急いで引き継ぎをして帰ることへの罪悪感があります。
ただ今の時代、社用のスマホがあるので、絶対に会社にいなければできない仕事ばかりではないんですよね。できる範囲で、やれることはやるという働き方ができるようになったのは大きいですね。
竹内:前職は人が少なかったので、誰かが産休・育休や突発的な休暇をとると、その仕事が全部他の人にのしかかってくるんです。それがすごく嫌だったので、自分のときは、頼るところは頼り、誰かが困っているときは自分が率先して助けるみたいな、持ちつ持たれつの関係を築くように努力していました。

勤務時間を自らデザインし、家庭と仕事を両立
―産休・育休のほかに、利用している制度はありますか。
会見:オープンキャリアデザイン制度はみんな使っていますよね?
竹内:使っています。
村川:私は今年の3月まで使っていました。今年から中学生になったので。
会見:そうか、子どもが小学6年生までですね。始業時間と就業時間、休日を自分で決められる制度があるので、子育て中の社員の多くが利用しています。
村川:私は結構細かく調整しながら働いていました。最初は9時〜17時で復帰し、半年後にもう少しいけそうだから30分延ばすとか。子どもの成長とともに勤務可能な時間が変わるので、そのときの都合によって組み替えていました。
竹内:私も最初に復帰したときは9時半〜17時でしたが、もう少し余裕がありそうだと思ったので就業時間を17時半まで延ばしました。今年4月から子どもが小学校に上がって、19時までに学童に迎えに行く必要があるので、また17時に戻させてもらいました。
村川:たとえば営業は、1日2時間からの勤務も可能です。まだ2時間勤務をしている人の話は聞きませんが、要は勤務時間に関わらず成果が出せればよいという考え方です。
時短勤務は決して楽ではなく、決まった時間で仕事を終わらせなければいけない大変さがあります。オープンハウスグループではよく「ゴールからの逆算」という言葉を使いますが、まさにそのとおり。以前は時間でカバーできていた分を短時間に凝縮させなければならないので、逆に緊張感があります。
そのほか、ベビーシッターの費用補助などもあるので、使いたい人はそういう制度も使えます。
―家庭と仕事を両立するために、どのような工夫をしていますか。
村川:やってみて思ったのは、自分のこだわりをどこまで見直せるかということですね。それまで100の力で仕事をしていた分を家庭に振り分けるために、人に頼る、任せることを学びましたし、そうしないと不可能だということがわかりました。子育てや家事についても、買い物は行かずにすべて宅配サービスを利用する、髪の毛一本くらいなら落ちていてもしょうがないと割り切るなど、「完璧にやらなきゃ!」というこだわりを捨てることから始めました。
会見:私はいつも「両立」という言葉の使い方に迷いますが、今までと同じように仕事をして、家庭も運営するとすれば100+100になってしまって絶対に無理です。自分のキャパシティを家庭と仕事にどのように振り分けるかを決めるのが本来の両立なのかなと考えています。それぞれの譲れないラインを自分で決めて、そこまではちゃんと頑張る。そして子どもの成長とともに、その振り分けを変えていけばいいんだと思います。
―育児に関して、ご家族とはどのようにコミュニケーションをとっていますか。 ※ご家族からもコメントをいただきました
会見:長男が生まれたばかりの頃は、夜泣きで寝られないとか、自分の時間がまったくとれないといったことがストレスで。土日に夫がなかなか起きてこないことにイライラして、一人で不満を溜めていました(笑)。今はもう週末は子どもと公園に行くものという生活ができあがっているし、夫とのコミュニケーションにも慣れたと思います。
【会見さんのご家族からのコメント】
(産休・育休を経て職場復帰し、家庭と育児を両立する姿を見て)
何事も慣れるまではとにかく負担が大きいと感じました。
仕事が忙しいなか、毎週食事をつくってくれて、毎日子供の送迎をしてくれて、感謝しかありません。子どもが順調に大きくなっているのは妻のおかげです。
竹内:私の場合はもっと仕事のレベルを上げたいというタイミングで妊娠し、産休に入ったんです。そのため、復帰後はそれを取り返さなければという思いが強く、仕事に比重を置きすぎてしまって、夫との関係も悪くなってしまった時期がありました。トライアンドエラーを繰り返して今の役割分担に落ち着き、キャリアについても理解をしてくれるようになりました。
【竹内さんのご家族からのコメント】
仕事と家庭を両立していることは一言でいうと頭が下がる思いです。
無理せず、自らの思い描くキャリアを築けるように頑張っていただければと思います。
村川:実際、家族の協力がなければ家庭と仕事を両方こなすのって難しいと思います。それに加えて、「仕事をしたい自分」を理解してもらうことですね。
人によっては「自分が働くからそんなに頑張らなくていいよ」という考えの人もいると思うのですが、私は働きたい、だから分担を考えよう、という必要性をわかってもらうこと。私の場合は学生の時から知っている人と結婚したので性格を理解してくれていて、送りをお願いしたり、休日に採用イベントで1日出社するときは見ていてもらったりなど、2人で協力して育児をしていました。
【村川さんのご家族からのコメント】
持ち前のバイタリティや、明るさ、優しさに対して、尊敬の気持ちを持っています。仕事人としても、母親としても、一言で表せば、すごいなあ、という気持ちです。
子どもがいろいろなことに一生懸命で、家族や友達を大切にする素敵な人に育っているのは、親がそうだからだと思います。日々成長する子どもとの時間を今までどおり大切に、そして仕事の仲間も大事にして過ごしてほしいと思っています。
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自分がロールモデルになる気持ちで頑張ってほしい
―今後、社員が働きながら子育てをするにあたり、オープンハウスグループに必要な視点はどんなことだと思いますか。
会見:現時点でも制度面では十分配慮してもらっていると思うので、それをどのように活用するかは本人次第のような気がします。
竹内:そうですね。世間では在宅勤務が推奨される会社もあると思いますが、私の場合は
家で子どもを見ながら在宅勤務をしていると24時間営業みたいになってしまうので、時短で出社し、メリハリをもって今の働けている環境はいいですね。
会見:あとは、子育て中の社員がどのように働きたいか、どんなふうに働けるのかを、上司や周りの社員にも知ってもらえるといいかもしれません。
村川:確かに。先ほどもお話ししたように、子育て中でも子どもの成長とともに働ける時間は変わるし、それによって目指したいキャリアも変わってきます。「この人は育児で時短勤務をしているから」と一括りにせず、今はどういったフェーズなのかを知ろうとしてくれると嬉しいですね。
―これから入社する人、結婚や子育てをしながら仕事も頑張りたいと考えている人などへ、アドバイスやメッセージをお願いします。
竹内:私は今、子育てをしながら時短勤務でマネージャーをしていますが、実は最初は家庭との両立に自信がなくて断っていたんです。でもせっかくのチャンスなので、走りながらやり方を模索しようと飛び込み、周囲の協力を得ながらなんとか頑張れていますし、評価もいただけています。
会社の規模が急速に拡大している今、自分がそのなかでどれだけ活躍できるか、どういう評価を受けられるのかというチャレンジの場として、オープンハウスグループはうってつけだと思います。現場で経験値を積み、大きく成長できる会社なので、自分の思い描くキャリアを目指したい方はぜひ一度検討してみてください。
会見:オープンハウスグループは、女性社員自らが声をあげて、必要な制度を整えてきた会社です。どんな働き方がしたいか、どうやったら活躍できるかは自分次第なので、自分がロールモデルになるという気持ちで頑張ってくれると嬉しいなと思います。
子どもを産んで、時短で働いていてもきちんと評価してもらえることは、私が身をもって経験しています。もちろん子育てと仕事の両立は大変なことですが、女性が長期的にキャリアを積むにあたって、努力や結果を評価してくれる、人生を充実させる後押しをしてくれる会社であるということを伝えたいです。
村川:仕事がおもしろくなってきたり、ポジションが上がったりするタイミングと、結婚・出産の時期ってどうしても重なってしまいます。そこでどちらかしか選べないのではなく、どちらも欲張りたいという人に、オープンハウスグループは向いていると思います。
最初から結婚願望や出産の希望がある人だけでなく、今は仕事を頑張ることしか考えていないという人も、いざライフイベントが生じたときに応援してくれる会社なら安心ですよね。「出産したらもう出世できないのでは」「女性は頑張っても報われないのでは」と思っている人こそ、オープンハウスグループのことを知ってほしいです。
自信を持って言えるのは「女性のやりがいを奪わない会社」であるということ。一度辞めて出戻った私がオープンハウスグループのありがたさを痛感しているので、ぜひ実際に入社して体感してみてください。

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