すべての努力と経験が今につながっている。女性管理職が語る、オープンハウスの成長の軌跡

2004年に新卒で入社してから約21年、オープンハウスが急速に拡大していくさまを内部から体感してきた木内さんは、2024年にサステナビリティ推進部の部長に就任しました。戸建て仲介営業、マンション営業、注文住宅の外注設計の管理といった職務に尽力しながら会社の成長を支えてきた木内さん。部長職として活躍の場を広げる木内さんに、オープンハウスグループのこれまでとこれからを語っていただきました。
(2025年4月に取材)
記事サマリー
- 独立部署となったサステナビリティ推進部部長に就任
- 戸建てやマンションの営業で成果を上げ、内閣府へ出向して経験を積む
- オープンハウスグループのさらなる成長に向け、持続可能な事業活動を推進
この記事に登場する人
木内 映代
サステナビリティ推進部 部長。2004年に新卒入社。営業本部、マンション開発事業部、建設事業部にて、個人としてもマネージャーとしても実績を残す。2022年に内閣府地方創生推進事務局へ出向、帰任後は経営企画本部でサステナビリティ関連業務に関わる。2024年10月に経営企画本部内のサステナビリティ推進部の部長に就任、翌年4月の組織改定により経営企画本部から独立し、社長直下の部署としてオープンハウスグループのサステナビリティ活動を推進している。
目次
オープンハウスグループの企業価値向上に貢献したい
―木内さんの現在のご所属についてお聞かせください。
2024年10月よりサステナビリティ推進部の部長として、サステナビリティ経営の考えのもと業務を行っています。2025年4月にもともと所属していた経営企画本部から独立し、地域共創事業を担当していた部署と統合して、社長直下の部署として再始動しました。
「サステナビリティ=環境問題への取り組み」と捉えられることも多いのですが、サステナビリティに関する活動領域は幅広く、環境問題の観点からは企業の脱炭素や廃棄物削減などに向けたアプローチを行いますし、社会的な観点からは女性の活躍推進や障がいを持つ方の雇用促進、社員の介護と仕事の両立支援、さらに人権問題などにも取り組みます。また、企業のリスク管理やガバナンス構築なども責務ですね。
―サステナビリティ推進部の部長として、木内さんが担う業務・役割を教えてください。
メンバー1人1人が担当する事業や取り組みの内容・進捗を把握し、必要があれば適切な働きかけを行うといった部の統制のためのチームマネジメントに取り組んでいます。また、4月から加わった地域共創事業に参画しているメンバーと協力し、サステナビリティの観点から事業をとらえる視点について議論を重ねながら、現場の視点を重視して事業を推進していきたいと考えています。たとえば、温泉街やスキー場の再生・運営や、廃校を活用した地域交流拠点の整備など、地域のステークホルダーとの協働は欠かせないので、そのスキームの構築や持続可能性を探ることなど、オープンハウスグループとしての地域共創の在り方を一緒に検討していきたいですね。
さらに、社内外へ周知を進める活動も役割の1つです。社内で行うセミナー開催、サステナビリティや地域活性化をテーマにした外部イベントへの参加、新聞や雑誌等への掲載など、オープンハウスグループの取り組みを広く知っていただくことを目的に励んでいます。当社の主力事業である戸建て事業が社会に与える意義、そしてそれが持続可能な事業活動であり続けるための方策など、オープンハウスグループだからこそ社会に提供できる価値を発信するよう努めています。
―サステナビリティ推進部が掲げるミッションはなんですか。
大きく言えば「企業価値の向上」です。オープンハウスグループは不動産業界で急成長してきた会社ですが、ここまでの急成長は、多くのお客さまや取引先の方々が当社を受け入れ、応援してくれたからこそ実現できたこと。これから取り組んでいくサステナビリティ活動はもちろん、これまでやってきたことの社会的な価値を社内外に伝えていきます。
また、これまでの企業の成長の根幹に、ベンチャー気質を持って成長意欲高く業務に邁進する風土があります。この姿勢を継続しつつ、売上高1兆円の企業の責務として、サステナビリティ活動にもしっかり取り組み、さらにその取り組みを広く周知して、オープンハウスグループの価値をさらに高めていきたいです。
―この仕事のやりがいや面白さを教えてください。
実は、今の仕事を任されるまで、サステナビリティについて意識して考えることはほとんどなく、サステナビリティ推進部に配属されて一から勉強することばかりでした。新しい分野に新しい体制で挑戦できる環境をありがたいと思いますし、初めてのことに取り組む面白さもあります。オープンハウスグループとしてこれから積極的に取り組む余地がある領域に関われることにもやりがいを感じています。
昨年から、新入社員向けにサステナビリティの研修を開催し、オープンハウスグループの取り組みについてお話ししました。受講者からは「こういう活動をしているとわかってよかった」、「会社としてこれからも積極的に取り組むべき」といったポジティブな反応が多くて、私自身も身が引き締まる思いです。これから入社してくださる方々にも注目してもらえるような活動をしていこうという意欲が湧きました。

長年の経験と実績を評価され、部長に就任
―木内さんがオープンハウスに入社した理由を教えてください。
実は就職活動を始めたときは、紙媒体に興味があって、新聞や出版など、活字を扱う仕事に就きたかったんです。ただ、狭き門でしたので意識を切り替え、ほかの業界でもいいから自分が働きたいと思える会社を探そうと思いました。
私が入社したのはオープンハウスが創業7年目、今から21年前ですが、その当時からオープンハウスは、本気で「日本一を目指す」という目標を掲げていました。せっかく社会に出るなら思い切り仕事に打ち込みたいし、自分の行いや成果に応じた評価を得たいと考えていたので「この会社で一緒に日本一を目指そう」と思って入社を決めました。不動産の営業という仕事が自分に務まるのかという不安は確かにありましたが、どんな仕事でも最初は未経験ですし、何より会社自体に惹かれた事実があったので、頑張ろうと思いました。
―入社からこれまで、どのような仕事をされてきたのでしょうか。
入社後は営業本部(戸建ての仲介営業)に配属されました。当時はまだ戸建て事業のみで、当時の社員数は90人ほど。店舗は渋谷営業センターの1拠点で、物件の取り扱いも城南エリアだけでした。今は全国に70拠点以上の営業センターがあるので、単純に考えて70倍以上になったというのは感慨深いですね。
戸建ての仲介営業には7年半従事し、3年目のクオーターで個人部門三冠(売上・達成率・棟数 各1位)、4年目にマネージャーになってからはマネージャー部門でも売り上げ1位を獲得しました。最初から業績がよかったわけではなくて、1年目はずっと平均よりやや下くらい。成果を出している人の真似をしながらコツコツ頑張り、2〜3年かけて徐々に成果が上がってきたような感じでした。
次に配属されたのがマンション開発事業部です。戸建てとマンションの販売手法は違うので、ここでも周囲のやり方を真似するところから始めました。4年半かけて、マネージャー部門で売り上げ1位、プロジェクトマネージャーとして都内15物件の販売実績を残すことができました。疲労困憊する日も多かったのですが、終わってみれば学びも多く、お客さまへの引き渡しに際しては達成感ややりがいがひときわ大きく感じて、思い入れのあるプロジェクトばかりでした。
―入社から営業畑で頑張ってきたんですね。その後、営業以外の仕事も経験されたのでしょうか。
そうですね。2015年に建設事業部に配属され、注文住宅の設計部の外注設計部門で、お客さまと設計事務所の担当窓口のような業務を任されました。お客さまが注文住宅を発注するにあたり、設計士との設計打合せをセッティングし、ご契約までを管理・サポートするという役割でした。新規のお客さまが月に約30組、常時約200組程度のお客さまの打ち合わせの進捗状況を把握し、設計契約や請負契約を行っていました。
ありがたいことに当社で注文住宅を購入したいというお客さまが多く、それまでお取引をしていた外部の設計事務所に加えて、新たに発注する設計事務所の開拓業務も進めました。同時に、お客さまへの設計プランや仕様のご提案も積極的に行い、品質のよい住宅がどんどん建っていくことで、お客さま満足度が向上するさまも感じられ、うれしかったです。
―その後、内閣府に出向されたと伺っています。
はい。オープンハウスグループが群馬県での地域共創事業を始めたことをきっかけに、国としてもそうした民間の知見を取り入れたいというお声がけをいただいたと聞いています。2022年に内閣府地方創生推進事務局へ出向し、地域再生に関する業務に従事しました。
出向先では住宅団地の再生やエリアマネジメントに携わりました。オープンハウスグループの事業に直結する業務ではなくても、社外の人とともに、それまでとは異なる仕事に専念することは新鮮で貴重な経験でしたし、オープンハウスグループを外から見るという視点も芽生えました。
―帰任後はどのような経緯でサスティナビリティ関連業務を担当されたのですか。
2024年に帰任して、経営企画部に配属されました。コーポレート部門への配属は初めてで、新たな挑戦でしたね。当初は経営企画部の業務の1つとしてサステナビリティを担当していましたが、数カ月後に経営企画本部内にサステナビリティ推進部ができて部長に昇格し、この4月からは経営企画本部からも独立して現在に至ります。
―部長への抜擢を知ったときはどのようなお気持ちでしたか。
その時点でサステナビリティ活動で明確な成果を出していたわけではないので、これから会社としてサステナビリティの考え方を重視していくことが世の中でも求められていて、これから着実に実行することを期待されているんだなと思いました。
また、サステナビリティ推進部が独立して社長直下になったことにも、会社として取り組むべき重要課題だというメッセージを感じています。

高い目標を一丸となって追い続ける姿勢はずっと変わらない
―入社22年目を迎える木内さんから見て、オープンハウスグループの変化を挙げるとしたらどんなことでしょうか。
まずはとにかく社員数と事業規模が拡大していることですね。先ほど申し上げたとおり、入社したときは営業センターも1つしかありませんでしたし、今のようにさまざまな分野の事業に参入してはいませんでした。さらにグループ会社が増えたことで、より大きな成果を上げることができていると思います。
会社の規模拡大に伴い、社員の多様性を感じることも多いですね。他社で経験を豊富に積まれて当社に入社される方や、新卒入社当時からぐんぐん業績を伸ばす優秀な方も多いですし、グローバル人材も増えています。いろいろな背景や考え方を持つ人が共存することで、今までにないシナジーが生まれる可能性も高まりますよね。オープンハウスグループの拡大に伴って対外的な評価が高まり、「ここで働きたい」と思う人が増えているとしたらうれしい限りです。
―一方で、入社からこれまで一貫して変わらない部分はありますか。
やはり変わらないのは、オープンハウスグループが常に高い目標を掲げ続け、それを全社員が一丸となって追い続けているということです。これだけの規模に成長した会社だと、ある程度のところで成長スピードを緩めてしまうこともありそうなものですが、オープンハウスグループにはそれがありません。常に上を目指す環境があったからこそ、さまざまな変化に対応しながら20年以上働き続けることができているのかもしれませんね。
―今後、オープンハウスグループがさらなる発展を遂げるために必要な視点はなんでしょうか。
サステナビリティ推進部の立場から言うと、やはり今後、自社の売上利益だけではなく、事業がもたらす社会的な意義やビジョンの重要性はどんどん高まっていくでしょう。単に環境負荷を下げるというだけでなく、事業の継続性や社員の働きやすさ、会社としての信頼性など、あらゆる角度から会社の持続可能性を高めていく必要があります。また、それを1つの部署だけが対外的に発信するにとどまらず、全社的にこの考え方を広め、社員一人ひとりが自覚して行動に移すことで、世の中にもオープンハウスグループのことをよく知ってもらいたいと考えています。

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尊敬する上司や経営層を目指して、自分も頑張れる
―木内さんにとって、オープンハウスグループの「よいところ」はどんなところですか。
実績を出して評価されることで昇進する会社なので、上席にいる社員は仕事で成果を上げている人ばかりです。さまざまな面で、真似をしたい、助言をもらいたいと思える上司や先輩がいる環境で仕事ができることは、自分の成長につながります。
私が入社当時の上司は今は専務になっていますし、歴代の上司にも執行役員をされている方が複数います。経営層と社員の距離が近く、メッセージを受け取りやすいのもオープンハウスグループの特長ですね。そういう方々の話を定期的に聞いていると、自分ももっと頑張りたいと思います。これまで私を指導してくれた上司の方々には、本当に感謝しかないですね。
―最後に、入社を希望する方に向けてメッセージをお願いします。
どんな企業で働いても、仕事をしていればある程度のスキルや経験は身につきます。ただ、オープンハウスグループが掲げる目標は高いところにあるので、そのぶん成長の機会が凝縮されているように感じます。高い目標を目指すのは簡単ではありませんが、上司や先輩がきちんとフォローしてくれますし、会社の雰囲気がとても前向きなので、よい意味で自分も巻き込まれてしまえるんですよね。会社の目指すところを必死で追いかけていれば、必ず自分も成長できるという実感があるので、コツコツ頑張り続けることができるんです。
私自身は学生時代に目指した業界とは違うところにいますが、この会社に入っていなかったら、今、周りにいる人たちとは出会えなかったし、今の自分には絶対になっていなかった。1人でできることには限界があるけれど、周囲から影響を受けて、周囲と刺激し合っていくことで、何倍もの成果や成長、経験を得ることができると思います。

「頑張り続ける人を応援する」オープンハウスで、ともに成長しよう
「会社から任された仕事を一生懸命にやってきただけ」と話す木内さん。さまざまな部署で多くの経験を積みながら、オープンハウスグループの急成長に貢献してきた功労者の1人といえます。オープンハウスグループでは、経歴や出自を問わない多様な人材を求めています。高い目標を追いかけることで凝縮された成長機会が得られるこの環境で、一緒に成長していきましょう。