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事業を知る

まちを歩くと自分の設計した家に出会える。年間150棟を手がける若手設計士に聞く建売住宅設計の魅力

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建設事業部にて、建売住宅の設計を担当する郡谷桃華さん。入社3年目にして年間150棟もの新規物件の設計に携わっており、2024年は事業部内のクオータートップやMVPを受賞するなど、頭角を表しています。そんな郡谷さんが建売住宅の設計に感じているやりがいの1つが「まちとの調和を考えること」だそう。建売住宅の設計がどのようにまちづくりに関わっているのか、若手設計士でも早く活躍できる理由、オープンハウスグループのいいところなどについて聞きました。
(2024年11月に取材)

記事サマリー

  • 地域性やお客さまのニーズを想像して設計する建売住宅の設計チーム
  • 入社3年目で年間150棟を設計。それを可能にするのは効率化システムと向上心
  • 「いかにまちと調和できるか」にこだわって細部までデザインする

この記事に登場する人

  • 郡谷桃華

    建設事業部 設計部 主任。2022年に新卒入社。建売住宅の設計チームに所属し関東エリアを担当。2024年6月に建設事業部の建売住宅の設計グループで第2クオーターのトップ、2024年9月には設計部のMVPを受賞。2024年10月主任へ昇格。

建売住宅の設計を担当。入社3年目で年間150棟を設計できる秘訣とは

―建設事業部に所属しているそうですが、郡谷さんはそこでどのような役割を担っているのでしょうか?

関東エリア(東京都、神奈川県、千葉県、群馬県)の建売住宅の設計をしています。会社が仕入れた土地に対して、どのくらいのボリュームの建物を建て、駐車場のスペースはどれくらい要るのかなどを検討し、敷地を分割し、詳細図を描くことが主な仕事です。

―建売住宅と注文住宅の設計の違いは何でしょうか?

建売住宅とは、あらかじめ建てられた住宅と土地をセットで販売する形態のことで、注文住宅とは設計のプロセスが大きく異なります。注文住宅が土地を購入したお客さまの要望に沿って設計を進めるのに対し、建売住宅は、購入者が決まっていない段階で将来に住むお客さまのニーズを考慮しながら設計されます。そのため、建売住宅の設計時にお客さまと詳細な打ち合わせを行うことがありません。また、1つの土地に1棟を建てる「1棟現場」も見られますが、広い土地を区画し、複数の住宅を建てる「多棟現場」が主流なのも建売住宅の特徴です。

私の場合、入社1年目は、先輩のフォローを受けながら月に1棟の設計を担当するところからスタートし、自分のスキルに合わせて徐々にその数を増やしていきました。入社3年目となる現在は、新規で月平均12棟の物件に着手するので、年間130〜150棟ほど手がけていることになります。

―入社3年目にしてその数はかなり多いのではないでしょうか。仕事を効率的に行うための工夫があるのでしょうか。

若手設計士でも多くの住宅の設計を経験できるのは、オープンハウスグループの建売住宅設計の大きな強みです。その背景には、独自の仕組みがあります。例えば、外壁の色は戸別で決める一方で、内壁やクロスは標準仕様が決まっており、住宅の価格帯によって柔軟にカスタムできるなど、設計の基盤が整備されています。

その基盤に則って設計を進めつつ、どう自分の色を付けていくかが設計士の腕の見せどころになります。東京都心に住む人と千葉県の郊外に住む人では、暮らし方や生活に求める要素も、土地や住宅の価格も違うように、地域性をくみながら設計に反映する必要があるんです。

また、建築に関わる法改正や各地域の条例の改正が行われるとともに、マネージャーたちがその基盤を最新の状態にアップデートし続けています。当たり前ですが、その改正内容を設計士自身でも把握したうえで設計にあたることも重要です。このように、私たちは先輩方が長年積み上げてきた知見を借りながら効率的に設計し、自分のオリジナリティを発揮することができるんです。

―建売住宅設計ならではのやりがいは、どんなところにあると感じていますか。

完成した住宅が自分の理想通りに建っているのを見ると、やはり嬉しいです。地域によっては景観を守るため、外壁の色味や植栽の種類にまで厳しい制限があります。そのようなルールを守りつつ、「いかにまちと調和できるか」を考えながら設計するのが難しいですが、同時に大きなやりがいも感じます。

この3年間で担当した住宅も増え、何気なくまちを歩いていると、自分が手がけた住宅に出会うことがあります。設計時にはお客さまの顔が見えませんが、駐車場に停まっている住人の車を見た時、なんとも言えない実感が湧いてきます。

ワクワクする会社を探していたらオープンハウスグループに巡り合った

―郡谷さんがオープンハウスに入社した理由を教えてください。

大学で建築デザインを専攻していたこともあり、就職活動時は建築や設計系をメインにさまざまな業界を見ていました。「入社後の自分がいかに楽しめそうか」を第一に考えていましたが、なかなかワクワクするような企業には出会えなくて。そんな中、ある企業説明会で、めちゃめちゃ社員さんの声が大きい会社があったんです。それがオープンハウスグループでした。

そこでオープンハウスグループには、設計の部署を持つ会社が複数あることを知りました。「設計」と一口に言ってもそれぞれの会社で特色が異なり、なかでも会社の規模が大きいオープンハウス・ディベロップメントに私は興味を持ちました。社員数が多いぶん、同期もたくさんいるので、競争しながら早く成長したい自分にとって「理想的な環境かも」とワクワクしたんです。

―同業他社との違いは何だったんでしょうか。

携われる業務の幅が広いことです。特に大手企業では分業が進んでいるため、担当できる業務範囲が限られることが一般的です。その点、オープンハウス・ディベロップメントは大手企業のグループ会社でありながら、幅広い業務を経験でき、広く知識をつけて技術を高められる環境があります。

―オープンハウスグループに入社することに不安はなかったですか。

入社するまではやや不安で、周りの人に心配もされました。「やめたほうがいいよ」と言ってくれる人もいて、私も親には「楽しそうだからやってみるけど、しんどかったらすぐやめるかも」と伝えていたんです。私は全然体育会系ではないので、体育会系の雰囲気に圧倒されちゃったらどうしようとか、設定される目標が高すぎたらどうしようとか、仕事に追われて毎晩のように家に帰れなかったらどうしよう……なんてことを考えていたんですが、入社してみたら全然そんなことはなくて。

上司や先輩に相談すれば快く乗ってくれますし、一緒に適度な目標を決めてくれる環境もありました。悩んでいたら解決できる制度を作ってくれたこともあり、声をあげれば前向きに受け止めて色々と変えていける会社だったので、心配はなくなりました。

―「悩んでいたら解決できる制度を作ってくれた」とは、具体的にどんなことでしょう。

担当する物件数が多くなるにつれて私の業務量が増えすぎてしまった時に「この業務をどこかに依頼できないですか?」と上司に相談したら、その2日後には依頼できるシステムを作ってもらえたんです。そうやって誰かを助けられるシステムをパッと作ってくれるのはすごいなと思いました。

たしかに、目標に向かって頑張る社員が多く、体育会系の側面もある会社だけど、効率良くやるために仕組みや制度で解決するところもしっかりある。これは、入社前とは良い意味でイメージのギャップがありました。

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クオータートップとMVP獲得。棟数やデザインにもっとこだわりたい

―郡谷さんは2024年6月に第2クオーターの建売住宅設計グループの総合順位でトップになり、9月には設計部のMVPを獲得したそうですね。

順位は担当した物件の数とデザインの質などの総合的な評価で決まります。具体的には、月に1度、完成した現場の写真を元にプレゼンする社内コンペがあり、内観編、外観編、パース編で投票による順位付けを行います。その得票率や順位に応じてポイントが入ったり、ショールームで住宅をご購入いただいたお客さまとの打ち合わせによってポイントが入ったりして、最終的な順位を競います。

こうした順位がリアルタイムに反映されて可視化されるので、人によってはプレッシャーを感じるかもしれませんが、私は負けず嫌いなのでふつふつとやる気が湧いてくるタイプなんです。

―今後はどういうキャリアを思い描いていますか。

2024年10月に主任へ昇格したこともあり、最近は自分が建売住宅の設計チームにどれだけの価値を還元できるか、新しい人材が成長しやすい環境をどう整えられるかをよく考えますね。これまで、設計のプレイヤーとして実務を通じて培ってきたスキルや経験、先輩方から教わった考え方を積極的に発信することで、他のメンバーが担当できる棟数が増え、建売住宅のデザイン全体の質もさらに向上すると思っています。まずはそこを頑張りたいです。

ひいては良いデザインや良い間取りの住宅を世の中に広め、「オープンハウス・ディベロップメントの住宅っていいよね」と多くのお客さまに言ってもらえるようになりたいと思っています。

―今おっしゃった、建売住宅における「良いデザイン」とはどんなものですか?

設計では、植栽の位置、ガーデンライトの使い方といったディテールも検討しますが、単に一定の基準を満たすだけでなく、その部分にどれだけこだわれるかが完成品のクオリティに影響します。手間がかかりますが、その妥協をせずにみんなができるようになりたいですね。

トライ&エラーを歓迎してくれる文化が成長を促す

―郡谷さんが感じる、オープンハウスのいいところを教えてください。

まずは上司です。そもそも仕事ができる人や相談しやすい人が多くて、わからないことや悩んでいることを相談すれば、すぐに適切な回答をもらえます。そのため、人間関係のストレスがほとんどありません。特に建売住宅のチームには、穏やかな中にも熱い思いを持った人が多いと感じています。

それから、自分の努力が昇格や給与という目に見える形で反映されるのもいいところです。頑張れば誰かが見てくれるだけでなく、それに見合うだけの待遇を必ず用意してくれる環境がある。
ただ売上を伸ばすばかりではなく「どれだけいいものを世の中に発信できたか」を評価してもらえる評価軸もあるので、それが素敵だなと感じています。

―では、建売住宅の設計チームにはどんな人がマッチすると思いますか。

設計力やデザイン力やは後からでも磨けるものなので、入社時点ではあまり必要ないと思っていて、それよりは「コミュニケーション能力」や「素直さ」を持っている方がマッチすると思います。

設計の際、わからないことがあるのに自分ひとりで考えて仕事を進めてしまうと、必ずどこかで大きなミスをします。最初はわからないことだらけなのは当たり前で、都度上司に相談し、確認しながら進めることが大事ですよね。特に1年目はトライ&エラーの期間なので、そのためにもコミュニケーション能力は必要です。私もたくさんエラーしましたが、上司に頭ごなしに怒られることはなく、むしろ、エラーの原因を一緒に探ってくれて「次はこうすればいいよね」とフィードバックをいただいたことが成長につながりました。

デザインについても、最初は自分の感性に頼りがちだけれど、普遍性のある建売住宅のデザインについては先輩たちがよく知っている。「自分が良いと思うデザイン」みたいな理想像が誰しもあるかもしれませんが、それを一度壊して、建売住宅設計にとって良いとされるデザインを受け入れる素直さが必要だと思います。

―では最後に、入社を希望する人に伝えたいメッセージがあれば教えてください。

大前提として、やる気に満ちあふれた方はオープンハウスグループで活躍できると思います。やる気というのは、短期間だけやる気を出すとか、調子がいいからやる気を出すとかではなく、もっと先の自分を見据えて頑張ることができる力のこと。最初からうまくできる人なんていないので、今の実力から成長するために何が必要でどれだけ取り組めば良いのかを考えながら、努力を積み重ねられる方と一緒に働けたら嬉しいです。

最短距離で経験と知識を身に付け、技術を高められる会社

量・質ともにこだわりを持って建売住宅の設計チームの第一線で活躍する郡谷さん。オープンハウスグループでは、設計領域においても、若いうちから活躍することが可能な環境を用意しています。特に建売住宅設計では、1年目から数多くの物件を手がけることができ、実践的な知識や技術を若いうちから身に付けることができます。郡谷さんのように20代から圧倒的な成長を体験してみたい人は、ぜひオープンハウスグループへのエントリーを検討してみてください。

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