産休・育休から復帰後、1年でマネージャーに就任。オープンハウスの女性の働きやすさとキャリア形成とは
「オープンハウスは実力主義。ライフステージの変化によって女性のキャリアが左右されることはありません!」と断言するのは、総務部所属の会見春香さん。2022年に産休・育休から復帰し、1年後にはマネージャーに昇格しました。入社からの12年間でどのようなチャレンジを続けてきたか、そしてオープンハウスの女性のキャリアの築き方について会見さんにお聞きしました。
(2024年2月に取材)
記事サマリー
- 総務部のミッションは、グループ全体を見渡して業務の最適化を追求すること
- 産休・育休からのスムーズな復帰で、時短勤務をしながらマネージャーを務める
- 性別や子どもの有無を問わず、頑張る人が正当に評価される会社
この記事に登場する人
会見春香
2012年に新卒入社。営業本部、情報システム部で経験を積んだ後、入社10年目の時に産休・育休を取得。復帰後は総務部に所属し、現在は業務改善グループのマネージャーを務めている。
目次
グループを見渡し、「全体最適」を考えることが総務部の使命
―総務部の業務内容と、会見さんが担っている役割について教えてください。
総務部は、約1,000台ある社用車や、社員の宅地建物取引士免許の管理、ビルやテナントといったファシリティ管理など、さまざまな定型業務をメインに行っている部署です。その中で、私は総務部の業務効率化を企画・推進していく業務改善グループのマネージャーを務めています。現在は、これまでエクセルやスプレッドシートで管理していた業務をシステム化する、いわゆるDX化に注力しているところです。
―総務部ではどのようなミッションを掲げているのでしょうか。
オープンハウスにはさまざまな部署がありますが、その実、経営から現場までどの部署とも深く関わる部署は限られています。総務部はその数少ない部署の一つであり、グループ全体を見渡して「最適」を考えることが私たちのミッションだと思っています。オープンハウスでは今、「コスト削減」や「採用強化」を掲げており、総務部は特に「コスト削減」に大きく貢献できる、むしろすべきと考えています。なぜなら、グループ全体でどのくらいボリュームディスカウントが効くかといった情報を、総務部が持っているからです。具体的には、複数の部署で同じ商品やサービスを使っているのに発注先がそれぞれ異なる場合、発注先を一つにまとめればコストダウンにつながります。
―そういったことを、総務部で主導していくということですね。ミッション達成に向けて、マネージャーとして日々心がけていることはありますか。
現場と経営、両方の目線に立ち、バランスをうまく取っていくことですね。どちらかに傾いてしまうと軋轢(あつれき)が生じるので、どちらの意見も平等に聞くことを心がけています。
産休・育休後も変わらない環境でキャリアを築ける環境
―会見さんが入社してから現在までの経歴について教えてください。
2012年に新卒で入社し、最初に配属されたのは営業本部でした。東京の城南エリアで、3年間ほど営業として奔走し、2015年に情報システム部に異動しました。結婚するタイミングで自分の働き方を見直したいと思って、異動を希望したんです。と言うのも営業時代は夫と休みが合わず、しかも当時夫は単身赴任中でした。。このままでは夫婦の生活リズムが合わず、すれ違ってしまうかも……と心配になり、思い切って上司に相談したんです。その結果、自分でも驚きましたが、未経験ながら情報システム部へ異動することになりました。
―情報システム部では、どのような仕事をされていたのでしょうか。
当時は、社用携帯をガラケーからiPhoneにリプレイスするタイミングでした。グループウェアやメールサービスも、それまで使っていたものから別のものに切り替える、大きな変換期だったんです。当初は、ボタンをポチっと押しただけで電話に出られるガラケーが好まれていました。ベテラン社員からは、「なんでiPhoneに変えるんだ」といった反対意見も少なからず挙がりましたね。そこで、もともと営業本部にいた私の出番です。切り替えの推進リーダーとして「スマホって、こうやって使うと便利なんですよ」といった説明や教育をしてほしいと、情報システム部の部長からお話をいただきました。ITは未経験だけれど、それなら私にもできそうだと思い、チャレンジすることにしました。
―総務部に異動されたのはいつですか?
産休・育休から復帰した2022年5月に、情報システム部から総務部に異動しました。最初はプレーヤーとして働いていましたが、2023年4月にマネージャーに昇格。まだ子どもが小さいので、現在は時短勤務をしています。
―世間では、産休・育休によって、キャリアが中断してしまうことに悩む女性も多いようです。会見さんは、オープンハウスで産休・育休を取得した時、それから復帰した後、どんなことを感じましたか。
産休に入る時は、上司が協力してくれてスムーズに引き継ぎできましたし、同じチームのメンバーも快く送り出してくれました。復帰後も周りにサポートをいただきながら、時短勤務になっただけで、以前と変わらない環境で働けています。女性のキャリア中断についてはよく耳にしていたので、「こんなにスムーズでいいの?」と正直驚いています(笑)。
―会見さんが入社されてからの12年間で、女性の働きやすさに関連する制度は良い方に変わってきたと感じますか?
大きく変わったと思いますよ。12年前は、まだ産休・育休の制度が十分とは言えませんでした。それが女性活躍推進グループの尽力でどんどん整備され、2022年4月には、子供が小学校を卒業するまで柔軟な働き方を選択できる「OPENキャリアデザイン制度」がスタートしました。これにより、営業職であれば2時間から、営業職以外であれば4時間からの時短勤務を半年単位で選べるようになりました。労働時間ではなく成果を重視する、オープンハウスグループらしい制度だと思います。それ以外にも、婦人科検診の助成や、生理時に取得できる「LDH休暇」など、働く女性をサポートするさまざまな制度が整ってきています。
―会見さんは育休から復帰されて1年でマネージャーに昇格しましたが、キャリアの築きやすさについてはどのように感じていらっしゃいますか。
キャリアを築きやすい会社だと思います。その理由のひとつに、オープンハウスグループが「実力主義」であることが挙げられます。一見厳しい印象を受けるかもしれませんが、結果を出せば、ジェンダーや子どもの有無にかかわらず、正当に評価してもらえるということでもあります。
また、働くママさん向けのサポートも充実しています。社内の女性活躍推進グループ主催で、「mamaキャリ」というママ社員の座談会が定期的に開催されるのですが、キャリアや子育ての悩みを先輩ママ社員にフランクに相談できる良い機会になっています。ママ社員を部下に持つ管理職向けにも、働き方の理解を深めるための研修が開催されており、安心して仕事に取り組むことができていますよ。
ワーク・ライフ・バランスは10年単位で考える
―「ワーク・ライフ・バランス」を保ちたいという人も多いと思います。会見さんは、仕事と生活をどのように調和させてきましたか。
入社する前から、20代後半から30代前半にかけて結婚したり子どもを産んだりする可能性があると思っていました。私生活の大切なタイミングと仕事で波に乗るタイミングが重なっても、どちらも諦めたくないと強く感じていたんです。そこで、ワーク・ライフ・バランスを1日単位で考えるのではなく、10年単位で考えてみました。20代前半はワーク、後半はライフ、産休・育休から復帰したらワーク&ライフというようなメリハリのつけ方ですね。このやり方は、若手のうちからがっつりと働けて、頑張った分だけ評価されるオープンハウスだからこそ成り立ったと思っています。
―ご自身が考える、オープンハウスの「いいところ」を教えてください。
社長の荒井がよく「バツがついても次にマルがつけばいいじゃないか」と言いますが、一回失敗しても、次に挽回すればいいという考え方が会社全体に浸透しているところがいいですね。何度でも表彰されるチャンスがありますし、前期に失敗してしまっても今期を頑張ればマルがつくので、モチベーションアップにもつながります。
―会見さんが、IT未経験で情報システム部に異動したように、経験を問わずチャレンジさせてもらえるところもいいところだと思います。とはいえ、ただ待っているだけでは、チャンスは訪れません。会見さんは、チャレンジを成功させるために、どんなことを意識してきましたか。
目に見える成果を出すこと、そしてチャレンジしたい気持ちを上司に伝えることです。「成長したい」「自分を変えたい」という気持ちを持ってオープンハウスに入社する人は多いと思いますが、まず自分自身が動かなければ何も変わりません。ただ待っていれば勝手にチャンスが降ってくるという会社ではないので、結果を出すことにこだわり、「次はこういうことにチャレンジしたい!」という情熱を上司やチームの仲間に積極的に伝えていくことが大事ですね。
―最後に、入社を希望する方へ、これだけは伝えたいというメッセージがあれば教えてください。
「なぜ自分はオープンハウスを選んだのか」という軸を、きちんと持っておくといいと思います。先ほどの話と重なりますが、オープンハウスに入れば誰でも成長できるというわけではなく、チャンスを自分でつかみ取って結果を出すことで評価される、どこまで行っても実力主義の会社です。「こういう暮らしがしたい」「こういうポジションに就きたい」など、どんな夢や目標でもいいと思います。未来に向けた軸を持って前向きに頑張りたい方と一緒に働けるとうれしいですね。
ライフステージに合わせた働き方で、キャリアを築き続けられる会社
産休・育休からの復帰後、わずか1年でマネージャーに昇格した会見さん。彼女のキャリアこそが、女性の働きやすさや、実力で評価されるオープンハウスのフラットな環境を体現していると言えるでしょう。生活も仕事もどちらも妥協したくない人、ライフステージが変わっても向上し続けたい人など、自分軸を持って成長したい人材を、オープンハウスは求めています。