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事業を知る

設計士自らが顧客に向き合う。唯一無二の商品価値を生み出す、オープンハウスの家づくりとは

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「日本一を、築く」を合言葉にオープンハウスの家づくりを担う建設事業部は、設計士がお客さまとの打ち合わせからプランニング、設計、オプション提案までを一貫して担当するスタイルを貫いています。設計士がお客さまと直接向き合うからこそ生まれる商品の価値、その裏にあるオープンハウス独自の仕組みについて、建設事業部の佐藤拓也さんにお聞きしました。
(2023年7月に取材)

記事サマリー

  • オープンハウスの建設事業部は、設計士がお客さまに直接プランを提案
  • 契約から間取り決定までを効率的かつスピーディーにする「参考図面」が武器
  • 「感情的に働いてもいい」というオープンハウスの文化に衝撃を受けて入社

この記事に登場する人

  • 次長

    佐藤 拓也

    法政大学、首都大学大学院にて建築学を学び、2014年4月にオープンハウス入社。一級建築士。建設事業部建設部次長。現在は注文設計グループで4部門を統括するグループ長として、顧客や工程、品質などの管理業務全般に従事している。

設計士がお客さまと直接向き合うことで、量と質の「矛盾」を追求する

―佐藤さんが所属する建設事業部の注文設計グループが担っている役割を教えてください。

注文設計グループは、建設事業部の中でも唯一、設計士が自分たちで利益をつかめる部署です。メンバー全員が設計士で、オープンハウスで家を建てると決めて土地を購入されたお客さまに対するプランニング、設計、オプション提案といった設計に関する全工程を一手に引き受けています。

その中で私はグループ長として、顧客管理や進捗管理、全体的な工程の管理などを主に担当しています。お客さまに提案する全ての図面に目を通し、工事部に上げて問題のない品質かどうかをチェックしたり、グループが売上を上げていくための施策を考えたりするのも業務の一環です。

―建設事業部全体で掲げているテーマのようなものはありますか?

建設事業部として掲げているのは、「矛盾の追求」。この言葉には、年間で250〜300件という膨大な量の設計を手掛ける中でも、しっかりと品質を担保し、お客さまの満足度を追い求めていこう、という覚悟が込められています。これを実現するために、当社では設計士が営業領域にも踏み込んで、お客さまに直接ご提案を行なっているんです。他のハウスメーカーの設計士と比べて、担っている業務の幅は広いと思います。

―設計士がお客さまと直接打ち合わせを行うスタイルは、業界の中でも珍しいのでしょうか?

多くのハウスメーカーでは、設計士とは別の営業担当者がお客さまとやりとりをしてプランニングを行うのが一般的なので、私たちのスタイルは相当珍しいのではないでしょうか。

もちろん営業担当者がプランニングをしても問題はないのですが、営業担当者のみだと、お客さまの細かいこだわりや要望が設計に反映されにくいことがあります。

また、ハウスメーカーの中で設計士は得てして「先生」のような立ち位置になりがちで、営業担当者が設計士に遠慮した結果、お客さまからの要望がダイレクトに伝わらないケースもあります。その点、オープンハウスは設計士がお客さまの前に出ていくスタイルを取っているので、お客さまから「自分たちの声ってこんなダイレクトに届くんだ」「設計士さんがこちらの要望を聞いて形にしてくれるから安心」と安心感を持ってもらえることが多いです。

独自の「参考図面」が、効率的かつスピーディーな提案を支える

―オープンハウスの注文住宅が持つ、他社にない強みはどんなところにあると思いますか?

性能競争になりがちなハウスメーカーの中で、あえてオーバースペックではない家づくりを提案し続けていることです。断熱性能や耐熱性能は数値化できて他社と比べた時の優位性をアピールしやすいので、最近はどのハウスメーカーも性能の良さを売りにしています。

とはいえ、例えば「北海道でも問題ないほど優れた断熱性能ですよ」と謳われていても、そこまでのスペックは首都圏では必要なかったりもする。またオーバースペックな家は、その分、修繕費やランニングコストも膨らみます。

だからこそ、土地やお客さまのこだわりに合った性能を過不足なく選ぶことができれば、長期的に見てもお客さまが支払う額を抑えることができ、お客さまの満足度を高めることにつながるというわけです。

ーそれも家づくりのプロである設計士がお客さまと直接やりとりしているからこそ、ですね。

その通りです。当社がつくる住宅は、標準仕様だけ決まっていて、そこにオプションを加えていくシステムになっています。例えるなら、「素うどん」にお客さまの好きな具材をトッピングしていくイメージ。予算の中で、自分好みにカスタムしていけるやり方は、ライフスタイルが多様化している今の時代にもマッチしていると思います。

―具体的にどのようなツールを活用して間取りを決めていくのでしょうか?

オープンハウス独自のもので言うと、お客さまとの最初の打ち合わせで「参考図面」をお見せしています。当社のビジネスモデルでは、お客さまに土地を購入いただくことが第一のステップ。参考図面は、その土地にどのような建物を建てられるのか、簡単にイメージしてもらうためのものです。さまざまな法規制や土地的な制約を考慮して描かれる図面ですので、それを基に、お客さまは「2階建てがほしいけど、この土地だと3階建てにしなければいけないから別の土地を探そう」などといった判断ができるわけです。

そして土地が決まった後は、本格的に設計士が前に出て、その参考図面をベースにどのような間取りにしていくか打ち合わせを重ねます。まっさらな状態からプランを考えようとすると時間がかかりますが、参考図面があることによって、契約からおよそ3週間後には間取りを決定できるスピード感を実現しています。

間取りが早く決まるほど、お客さまは夢のマイホームに早く住めますし、私たちとしても利益を回収できるスピードが上がります。このスピード感は、お客さまにとっても会社にとっても、大きな魅力だと思いますね。

「感情的に働いてもいい」という衝撃が、入社を決意させた

―学部生の頃に現在の上司と出会ったことが、佐藤さんの入社のきっかけだったとのことですが、当時の佐藤さんの目にオープンハウスはどのように映りましたか?

オープンハウスとの出会いは、大学3年生のときに参加した会社説明会でした。それまでにも複数の設計事務所でインターンをする機会がありましたが、どの事務所も社員同士であまりコミュニケーションをとらず、黙々と仕事をしている印象だったんです。

「社会人とはそういうものなんだ」と漠然と思っていたのですが、オープンハウスの説明会に参加したら、その考えはガラッと変わりました。現在の上司が就活生に向けて熱く話している姿を見て、「こんな熱い社会人もいるんだ」と衝撃を受けたんです。仕事に対して全力で向き合いながら、喜んだり悔しがったりしてもいいんだ、と。

―それが入社したいと思った理由だったんですね。

そうなんです。ただそのときはまだ就職活動に本腰ではなく、大学院に進んで設計の勉強を続けることを選びました。その後いよいよ就職を考える頃になっていろんな企業を見ていたのですが、ずっと頭の中にオープンハウスがあって。大学3年生のときの出合いを、忘れられなかったんです。率直に、「この会社に挑んでみたい」と思いました。

もちろん、オープンハウスは会社から求められるハードルが高く、厳しい環境であることは分かっていました。入社してからついていけなかったらどうしよう……という不安もありましたね。それでも「ここで逃げるわけにはいかない」という、使命感のようなものを感じて入社を決めました。

―入社する前と後で、印象が変わった部分はありましたか?

当社は実力成果主義で、年功序列がありません。実力を正当に評価してもらえる分、入社前は「人間関係はドライなのかも」「足の引っ張り合いもあるのかな」と、ややネガティブなイメージも抱いていたんです。ところが、いざ入社してみると、自分の仕事を置いてまでつきっきりで教えてくれる上司や先輩がいて、とても温かい環境でした。

どの分野でも同じかもしれませんが、大学や大学院で学んだことは、正直あまり仕事に直結しません。課題で描く設計図とお客さまに出す設計図は、全く別物ですから。学生時代に設計を学んだとはいえ、私もゼロからのスタートだったので、上司や先輩に教わりながら自分でも勉強に励んでいました。

―なるほど。佐藤さんは一級建築士をお持ちですが、オープンハウスには社員の資格取得に対するサポートなどはあるのでしょうか?

私が入社した頃はまだ制度がありませんでしたが、2018年に二級建築士の試験をサポートする制度ができました。部署全体でも「入社1年目で二級建築士を取ろう」といった空気があり、資格学校に通わなくても模試を受けられる体制を整えています。

試験に合格すると奨励金が出るので、若手のモチベーションにもつながりますね。資格を持っていると、お客さまに信頼を寄せていただきやすいので、資格取得のサポートは、会社として売上を伸ばしていくためにも必要な動きだったと思います。

常に自分なりの最高点を目指す人が活躍できる会社

―設計士の中には「ゼロから家づくりをしたい」と考える方もいるかと思います。そのような考え方と、参考図面を基にプランを詰めていくオープンハウスのやり方は、マッチするのでしょうか?

参考図面は、いわば「正解」なんです。ある程度、全体像が分かった上で、お客さまのニーズに合わせて調整していけばいいので、当社の若い社員にとっては強力な武器だと思います。

ただ、設計士としてキャリアを重ねていくうちに、そのやり方に物足りなさを感じ始める人もいます。そういう人は、プランニングに自分の考えも反映できるよう、各々で工夫をしていますね。参考図面はあるにせよ、オープンハウスとしてそれに則らなければいけないという決まりはありません。設計事務所と同じように、設計士としての理想を追い求められる環境は整っています。

―最後に、オープンハウスにマッチするのはどんな人材だと思いますか?

建設事業部に限らず、やる気や情熱がある人は、当社のカルチャーにマッチすると思います。そして個人的に最近思うのは、盲目的に頑張り続けられる人が結果を出しやすい会社だということ。

オープンハウスが目指しているのは「日本一」です。まだまだ道半ばでゴールは見えませんが、でも目標はどんどん高くなっていくんですね。その中で、目先の利益や承認欲求に固執せず、ひたむきに目の前の仕事を頑張れる人は、いつの間にか成長していることが多いです。

設計士という仕事には完璧な正解はありません。その前提を理解しつつ、常に自分なりの最高点を目指せる人が、建設事業部に必要な人材だと思っています。

設計士も現場の最前線に立ちながら、日本一を目指す会社を引っ張っていく

入社から9年、日本一を目指す厳しい環境に身を置きながら、お客さまに真摯に向き合う設計士として着々とキャリアを積み上げてきた佐藤さん。日本一を目指すオープンハウスの道のりは、まだまだこれからが正念場だと話します。設計士としてのスキルを伸ばすだけでなく、業界の第一線で勝負していきたいと考える情熱人を、オープンハウスは求めています。