マーケティング部と情報システム部の“壁”を超えたひとつのチームとして、会社の強みを最大化していく

    野村 育孝氏

    オープンハウスグループのマーケティング本部を統括しており、情報システム部長も務める野村育孝本部長。これまで複数の企業で、マーケティング部門やIT・情報システム部門のトップを務めてきた野村本部長ですが、これまでのキャリアについてや、どのような組織観を持ってマーケティング本部と情報システム部を率いているのかを聞いてみました。

    マーケティング本部/情報システム部
    CISO|執行役員 マーケティング本部 本部長 兼 情報システム部 部長
    野村 育孝Yasutaka Nomura

    新卒でオフィス構築などを手がける専門商社に入社。その後、大手IT企業で営業職やデジタルマーケターとしての業務に従事。上場企業数社の取締役を経て、2020年オープンハウスグループに入社。2021年から現職。マーケティング本部長と情報システム部長を兼任している。2023年10月に執行役員に就任、2024年4月にCISOに就任。

    ※役職は2024年4月時点のものになります。

    こんなすごい社長がいる会社で、働いてみたいと思った

    最初に野村本部長のこれまでのキャリアについて教えてください。

    新卒でエンジニアとして入社し、国内外の大手製造業のシステムの構築や運用をしていました。

    その後、営業職で転職した大手IT会社は体育会系カルチャーがとても強く、タフなメンタルの必要性を実感しました。
    そこで5年目くらいに社内公募でデジタルマーケティング部門の立ち上げという募集があり、マーケッターという言葉に惹かれ応募しました。
    そこから私のマーケッターとしてのキャリアがスタートしました。

    マーケティングは数字はもちろん、事業理解・商品知識・稼働可能リソースの把握から財務に至るまであらゆる情報を把握した【理論的(論理的)思考】と、「運」や「勘」、「感情」といった【情緒的思考】も必要でそこに面白さを感じました。

    その後、いくつかの会社でマーケティング部門やIT部門の役員などを兼務されていますが、そこからオープンハウスに入社した理由はどのようなものだったのでしょうか?

    ひとことでいえば、荒井社長(荒井正昭代表取締役社長)の存在が大きかったです。

    オープンハウスグループから最初に声がかかったとき、体育会系な企業カルチャーだと聞いていたし、自分には無理だろうと躊躇していたのです、そして荒井社長と会う機会があって「オープンハウスグループの社長と会えるなんていい記念だな、写真を撮って自慢しよう」くらいの軽い気持ちで会ったのですが……。
    「世の中には本当にすごい人がいるんだな」と衝撃を受けましたね。

    自分のこれまでのキャリアや転職歴を話したとき、その時々で起こっていたこと、考えていたことを心を見透かされたようにバシバシ当てられて、さらに「この会社ってこういう経営していなかった?」とその会社で働いていないと分からないようなことまでズバリ当てられて。

    私がこれまで出会った人の中でも抜群に頭がいいと思いましたし、ゼロからこの規模の会社を作った人というのはやはり本当にすごいんだなと感じました。純粋に「こんなすごい人と一緒に働いてみたいな」と思って入社を決めました。

    オープンハウスグループの強みを“最大化”させることが大きなミッション

    オープンハウスグループのマーケティング部・DX部・情報システム部の特徴や強みを教えてください。

    私のこれまでの経験では、マーケティング部門と情報システム部門が社内で対立構造が生まれてしまうことが多かったです。

    特にデジタルマーケティングを専門とするような部門は、会社の中でもITリテラシーが高いため、情報システム部門がやることに文句を言ったり、ダメ出しをしてしまったりすることがよくあります。情報システム部門も、自分たちの領域に口を出してくるマーケティング部門を目の敵のように感じてしまい、社内に軋轢が生まれやすい。一般的にマーケティング部門が追求するのは“利益”で、情報システム部門がメインで行うのは“保守・管理”、といった業務性質の違いもその一因かもしれません。

    その点、オープンハウスグループは、マーケティング部門と情報システム部門、そしてDXを専門とする部門が同じロケーションで日々仕事をすることによって、シームレスな連携を行なえる組織体制が可能となり、大きな強みとなっています。

    また、クリエイティブエージェンシーとパートナーシップを結んでいるため、広告クリエイティブの最終的なクオリティやアウトプットをコントロールしやすいことも大きなメリットだと思います。

    マーケティング本部長として、組織づくりの点で心がけていることはありますか?

    マーケティング部門と情報システム部門では、求められるスキルも行動も異なりますが、大切なのは同じチームとして“最終ゴール”を共有すること。そして最終ゴールとは、会社の成長や生産性向上に貢献することに他なりません。

    オープンハウスグループは特に仕入れや販売に大きな強みを持つ会社です。不動産バリューチェーンのそれぞれの機能がとてもレベル高く構築されているため、私たちがその間に立ち、その強みをロスなく有機的につなぐことができれば、自然と会社の成長にもつながるはず。
    これが私たちの組織としてのミッションであり、こうした意識をメンバー一人ひとりに持ってもらうことは特に大事にしています。

    それができれば、自分たちの役割や機能が会社の経営部分とつながっていることを深く実感できますし、「顧客が満足するために何をすべきか?会社を成長させるために何をすべきか?」という当事者意識を持って仕事にコミットすることも可能になります。

    オープンハウスグループのマーケティング部・DX部・情報システム部には、どんな人が向いていると思いますか。

    本当は能力があるのに、たまたま今いる会社がその人の良いところを引き出せていなかったり、「今の会社で結果を残しているのに、なかなかその頑張りを評価してくれない」というストレスを抱えたエンジニアやマーケターは世の中にたくさんいると思います。まさにそういう悩みやストレスを抱えた方にこそ来てほしいですね。

    オープンハウスグループは仕事に対する責任や要求は高いですが、それに応えることができれば、すぐに具体的な評価を与えてくれる会社です。「君は優秀だから、未来の幹部候補ね。」みたいなことではなく、結果を出せば、次回の査定や昇格に反映してくれる。汗をかいて成果を出した人には、必ず報いてくれる会社です。

    またマーケティング部門や情報システム部門を“コストセンター”とみなすような企業もある中で、オープンハウスグループでは利益にもつながる重要な部門だと考えており、大きなやりがいと意義を持って働くこともできます。

    個人的にも初めて身内や友人を入社させたいと感じるくらい、いい会社だと思っていますね。

    最後に求職者に向けてメッセージをお願いします。

    世の中的に不動産販売のオンライン化も進んでいますが、私たちも1年以上前からじっくりと準備を進めてきました。人工知能や自然言語処理を専門とする企業とも連携し、いずれはいつでもどこでもお客さまとやりとりできるようなオンライン体制の構築も見据えています。

    そのようなお客さまへの新しい体験の提供は、会社としても大きなチャレンジになりますし、そのような充実したオンライン体制を構築できれば国内トップの不動産企業となることも決して夢ではありません。

    そのような未来を一緒に実現してくれる人が増えてくれたら、とてもうれしいです。