高度なスキルと強い意志で、データを自社ビジネスの“価値”へと変える

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金子 幹宏氏

オープンハウスのマーケティング・システム本部には「情報システム部」と「マーケティング部」の2つの部署があり、それぞれの部署には、さらに細分化したグループが存在しています。各グループごとにどのような業務を行なっているのか、代表者に話を聞いてみました。

ータアナリティクスグループ データアナリティクス課
2021年中途入社
課長
金子 幹宏Mikihiro Kaneko

新卒でSIer入社後、事業会社の社内SEを経て、2021年9月にオープンハウスに入社。2022年2月よりアプリケーショングループとデータアナリティクスグループを兼任。現在は、DWH(データウェアハウス)を基点としたBI推進や、機械学習を活用した業務効率化等、データを活用した価値創出業務に従事している。

※役職は2022年6月時点のものになります。

種多様なデータを、ビジネス的な価値へと変えていく

データアナリティクスグループのミッションについて教えてください。

オープンハウスグループでは、グループ全体で年間1万棟を超える不動産取引を行っています。不動産事業会社の特徴として、1つの物件に関する取引データが非常に複雑かつ膨大になることが挙げられ、会社として巨大なビッグデータを保持している現状があります。

それらは、契約情報や仕入販売情報、取引先不動産業者情報、謄本情報、地図情報、設計図や間取といった各種図面情報、現場写真の画像データ、メールやチャットのやりとりを記録したテキストデータなど、多岐に渡ります。これらのデータをビジネス的な“価値”に変えていくことが、私たちデータアナリティクスグループのミッションです。

オープンハウスグループが保有するすべてのデータを集約し、それを経営判断に活かしやすい形で可視化したり、過去のデータから機械学習モデルを構築し、将来の需要や価格、購入可能性などを予測したりしています。そのために用いるアウトプット手段やテクノロジーはさまざまですが、「データをビジネスの価値に」をモットーに日々、データ活用の可能性を追求しています。

具体的な業務内容について教えてください。

大きなものとして、まずは自社開発やパッケージカスタムを含めたアプリのデータをGoogleのBigQueryに集約する「DWH(データウェアハウス)関連の業務」があります。

他にも、それら集約したデータを他の社員にもBIツールを介して提供したり、複雑なデータ集計によるダッシュボード作成や他のSaaSサービスとのつなぎこみを実装したりする「データ活用支援業務」。

各アプリから収集したデータを組み合わせて、業務効率化を図る新しいアプリを作る「データ活用アプリの制作と運用」。画像解析を行い、これまでは人力で仕分け・収集を行なっていた業務を自動化する「AI関連業務」などがあります。

ータを扱う高度なスキルはもちろん、ビジネス的なスキルも重要

データアナリティクスグループで身に付くスキルについて教えてください。

データを収集する仕組みづくりから、主にクラウド上でのデータ収集基盤、可視化、分析、機械学習・予測モデル構築といった、データを扱う上での高度かつ幅広いスキルを身に付けることが可能です。

具体的に身に付くテクニカルスキルや求められるスキルセットとしては、以下のようなものが挙げられます。

・データベース……MySQL、PostgreSQLが中心。稀にOracle、SQL、Server
・クラウド……AWS/GCP
・アプリケーションインフラ……IaaS: EC2/GCE、PaaS: lambda/GCF、GASなど
・分析・機械学習……Python,
・各種機械学習ライブラリ……Pandas、NumPy、XGBoost
・深層学習ライブラリ……Keras/Tensorflowなど
・データ収集のためのクローリング、スクレイピング……seleniumやbeautifulsoopなど
・非構造化データ処理……自然言語処理:mecab/gensimなど、画像処理:OpenCVやpillowなど
・Webアプリケーションフレームワーク……Djangoなど
・BI……DOMO、Data Portalなど

また、実際に各事業部やユーザーとなる社員とコミュニケーションを取りながら、現場に近い距離感で企画立案・開発運用を行っているため、コミュニケーション能力や課題解決スキルといったベーシックスキルはもちろん、不動産関連の知識まで、幅広いビジネススキルと自社事業に関する知見を身に付けることも可能です。

データアナリティクスグループで働くメリットを教えてください。

データのオーナーであり、同時にデータの分析者にもなれる事が、最大の魅力です。

日本の非IT系事業会社の多くが、テクノロジーへの深い知見を持つデータサイエンティストを社内に抱えていない現状があります。そのため自社が保有するデータの分析を行う場合、オーナーとなる事業会社が外部のコンサルティング企業といった第三者にデータを貸与し、分析を依頼するケースがほとんどです。

しかし、そのような体制では、双方の思惑の違いや、情報セキュリティといった内部と外部との“壁”がどうしても出てくるため、スムーズな連携が難しく、思うようにデータの利活用が進まなかったり、データ活用の範囲が局所的になってしまったりするケースも多々あります。

その点、オープンハウスグループは社内に自前でデータ分析のプロフェッショナルチームを抱えているため、データの収集から実際の利活用まで、一連の流れに無駄がなく非常にスムーズです。ビジネスの成長に直結するような重要なデータ収集施策を、ビジネスのゴールから逆算して、自ら立案・実行することもできますし、足りないデータがあるなら、その不足データを収集する仕組みそのものを自分の手で作ってしまうことも可能です。

主体性と裁量を持ってデータ分析に取り組める点は、データアナリストとしてのキャリア構築を考える上でも、大きなメリットになると思います。

分の可能性を狭めず、データを価値に変える強い意志が大切

今後のデータアナリティクスグループの目標について教えてください。

まずは戦力拡充が現在の第一目標です。社内の現状としては、ようやくデータを活用していく基盤が整い、BIを通じてデータが多くの社員に身近なものとなりつつある状況です。今後は社内に自前のデータチームがあるという利点をさらに活かし、単なるエンジニアリングに留まらない、ビジネス的な観点も備えたプロフェッショナルチームを目指していければと思います。

また、今後さらに増えていくであろうデータをきちんと集約・管理し、入口となるアプリ開発サイドとも協力して収集するデータ自体の精度も上げていきたいですし、マーケティング部門とも協力して、分析内容もより良質化していきたいと考えています。

また、単なる業務効率化に留まらないデータサイエンスにも力を入れていきたいと考えており、市場の変化への対応、経営上の課題解決、さらには営業活動への効果的な支援等、より大きな視野を持って、まだまだやれていない領域にも踏み込んでいきたいです。

最後に、どのような人がデータアナリティクスグループに向いていると思いますか。

大きく、以下の2つのマインドを持った方を歓迎したいです。

1つ目は、データをビジネス的な価値に変えようという強い意志と行動力を持った人。データをただ保持しているだけでは、1円の価値にもなりません。ビジネスに役立つ形に変えてこそ、初めてそこから価値を生み出すことができます。一方、データのアウトプット方法には唯一無二の正解はなく、常に手探りで探していかなければなりません。なかなか思うようなアウトプットが出ず、苦しい場面も多々あります。それでもくじけず、「価値を生み出そう」という確固たる意思を持って、トライアンドエラーを繰り返せる人を歓迎します。

2つ目は、泥臭い仕事にも高いモチベーションを持って取り組める人。データ分析は一見、スマートな仕事に見えますが、分析にいきつくためのデータ収集や、分析しやすい形への加工・クレンジング処理など、地道で泥臭い作業も多々あります。テクノロジーは日々進化していますが、こうした作業の泥臭さは今後もついて回るので、それを苦としない姿勢も大切です。

「自分の役割はここまで」と決めつけず、自ら率先して業務を遂行・開拓し、データを価値化していく。その過程自体を楽しめる人は、データアナリティクスグループにフィットすると思います。